「High Fidelity(ハイ・フィデリティ)」
その他のレビュー(映画など)
タイトルがハイファイである必然性がもひとつ理解できなかった
2001年のアメリカ映画で、主演はジョン・キューザックとイーベン・ヤイレ(本当の発音は違うらしいのですが、allcinemaに従っておきます)。中古レコード屋を経営する30代の男性が、これまでの失恋遍歴を回顧する映画。
ストーリーです。ロブ(キューザック)は中古レコード屋のオーナーですが、それまで付き合っていた女性弁護士のローラ(ヤイレ)に愛想を尽かされてしまいました。どうして自分は女性にふられるのか、悩んだロブはこれまでの失恋を振り返り、失恋トップ5ランキングを作成。相手を順に訪れて、ふられる訳を尋ねて回ります・・・
原作付きだそうですが、この映画、何をやりたいのかがあまりよくわかりませんでした。その、ふられ男とロックの関係、特になぜタイトルが「ハイ・フィデリティ」なのかということ。まあ、気になる女性ができれば「お勧めテープ」を作りたくなるのは、男性音楽ファンの性なのでしょうし、それと「トップ5」ネタを恋愛に絡めて、というのがプロットの骨子であろうという気はするのですが。しかも、結局ローラが未練を残していてくれたからお話は成立するのですが、ロブのどこがそんなによかったのか、どうにも餓鬼なところだったんでしょうか。なんだか、話のたたみ方としてはロブにとって都合がよすぎるようにも思いました(本当に、やけくそのようなたたみ方だったと思う)。☆☆☆。
映画そのものよりも、この作品で光っていたのはジャック・ブラックでしょう。最近ではあちこちでよく顔を見かけるようになりましたが、どうやら映画出演としてはこれが彼にとっての出世作のようですね。

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