うん、映像はきれいだった
2006年のイギリス映画で、主演はショーン・ビガースタッフとエミリア・フォックス。アルバイト先の同僚に恋をした美学生のお話なんですが、「時が止まってしまった世界」という設定がくっついているので、ちょいとまとめにくくなっています。というか、どうもストーリーに必然性がないような気もするのです。ただ、一気に見ることはできたし、それなりに面白かったので、評価自体は☆☆☆*なんですけどね。
ストーリーです。美学生のベン(ビガースタッフ)は、ガールフレンドにふられたショックで、夜も眠れなくなってしまいました。文字通り、「眠れなく」なってしまった彼は、毎日8時間増えてしまった時間を有効活用するため、スーパーマーケットでの深夜アルバイトを始めます。夜間の起伏に乏しい業務を続けるうち、時の流れが停止してしまいました。ベンは固まってしまった女性客のデッサンを思う存分するうち、レジ係の同僚シャロン(フォックス)に惹かれていきます・・・
これは、恐らくロジックで見る映画じゃないと思うので、細かいところを気にしちゃいけないんだと思います。たとえば、時間が止まっていることをベンはあまり気にしない(この状況を抜け出すためにどうしていいのかあまり悩まず、女性のデッサンを始める)し、止まった世界でなぜか動くことのできる人物が他にもいることが判明してもその理由がわからないし、時計や雪も止まっているのにジュースの自販機は動くし、こういった点に対する説明は考えずに映画を作ったんじゃないでしょうか。
そんなわけで、普通の映画を見ている時のような「大体こうなるんだろうな」という先読みができにくく、そのぶん見入ってしまいました。ただ、人にお勧めするかというと、これを見て怒る人はいるんだろうな、と(私だって、怒ってもおかしくない映画だったし)。

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