「Vantage Point(バンテージ・ポイント)」
その他のレビュー(映画など)
タイトルは「有利な見方」という意味らしい
2008年のアメリカ映画で主演はデニス・クエイド。米大統領狙撃事件について、一連の事象を複数の視点から描くことによって、真相が次第に明らかになっていくというサスペンスドラマ。
ストーリーです。世界的なテロ撲滅を目指してスペインで国際会議が開かれ、その成果を米大統領が世界に向けて発表する段取りになっていました。しかし、生中継のカメラが見つめる中、大統領は2発の銃弾を受け、演壇上で倒れます。会場が騒然とする中、遠くから聞こえる爆発音、そして演壇が大爆発を起こし、参加者や聴衆たちの多くが犠牲になりました。このテロについて、シークレットサービス(クエイド)の視点で再び事件が語られ、次にまた異なった視点で描かれ直し、徐々に真相が明らかとなっていきます・・・
正直なところ、最終的に得られた全体図がそんなに複雑怪奇なものというわけではありません。しかし、それを視点を変えることによりちょい出ししていくことで、結構テンションが維持されるものだと感じました。よく見ると無理な点もなきにしもあらずですが、勢いで引っ張っていくのでその辺は許せてしまいました。評価は☆☆☆☆でした。
サスペンス映画の場合、メインプロットが面白いに越したことはないにせよ、それをいかに上手に観客に見せていくかが大事なんだと感じた一本でした。

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