このところ、一ヶ月ほど苦しんだ風邪は、とどめの薬で一週間の間にほぼケリがついたみたい。咳がひどくて、喉がガラガラで、本当にライブに間に合うのか不安でした。
集客も思うような手応えが無く、見込みのないまま本番にのぞむことになり、ちょっとブルーな気分だったのですが、名古屋から向かってくる日比さんの声を電話で聞いたり、ピッキンに入って待っていたのりこさんの顔を見たり、さいばいずメンバーの顔を見たりして、まずは元気が出ました。
お客さんは結局七人で、身内メンバーなどで店にはとりあえず十数人の人で埋まり、ちょっとホッとしたのでした。来てくれたお客さんには本当に感謝しています。
ライブのタイトルは「ようこそ初雪」を英文化したのですが、あっているかは不明。かつての飛騨地方、わりと最近までは、私の誕生日までに、必ずと言っていいほど初雪は降ったものです。
え?誕生日は11月14日。ちなみになるさんは13日だからね。また一つおいてしまったって・・オイオイ。気持はセブンティーンでいようねって、昔のバンド友達とmixiで誓い合ったさ(爆)。気分はこーこーせい。・・汗
今年はライブまでに初雪は降るのか・・そう思いながら作ったチラシも空しく、温暖化は進んでいるようですね。

第一部。
今回初めてのユニット「星空」のライブもあって、私的には「ギタリスト兼コーラス兼ハープ」の大役が緊張感を醸し出してました。さいばいずではメンバーが音をサポートしてくれるから、私は簡単なギターで歌に集中できるのですが、星空の伴奏は私一人だもんね。間奏も何かメロディーを弾かないと、格好が付かない訳です。初めての首にぶら下げたブルースハープの8小節の演奏も、日比さんのメンバー加藤さんの前では無謀とも言える行為なのです。しかもアコギにヘビーなコーラスやディレイなどのエフェクターを駆使した音色はどうだったのか・・?
とにかく、この大胆かつ革命的な星空ライブ、リハよりはマシな演奏ができた気がして、何とか無事終了。

「つぼみ」
「わたしは名もないうたうたい」
「わたしの国」
「月の照らす空」
私はラストの曲が好き。マイナーな三拍子で、月夜が目に浮かぶ。ラストの掛け合いが気持ちいいのです。

第2部。
二つめはSAIBAISの演奏。立て続けに出たのですが、歌はのりこさんの方がうまいと思う。いつも歌には何かとコンプレックスを持ちつつ、開き直る自分があります。何か歌以外の部分で、私でしか出せないモノがあると信じるしかないです。
まあ置いといて・・。今回はギターがみのちゃんの四人でした。みのちゃんのギターは、控えめなのにちゃんと個性的で良い感じを出しているのです。久しぶりに演った、「フォギーロード」(2コードのレゲエ)で、ワウなんか使ってくれて、イヤーッ良かった!むっちゃ気持ちいい音でした。
もりちゃんのパーカッションもあとで加藤サンがほめちぎってたなあ。私もすごくイイと思う。おおおこのタイミング、このスピード感・・本当に良いメンバーに囲まれて幸せだよ。(バンド自慢ばっかやな)
いつもとパターンを変えようと、曲順を大胆に。
「LOVE & PEACE」
「熱と氷」
「天空の道」
「LION」
「FOGGY ROAD」
「ゆらりゆらり」
の六曲。「熱と氷」は今年の立山で初めて披露した新曲。グルグルした中東チックな怪しい曲です。密かに「じわじわと温暖化で氷が溶ける」イメージのメッセージを込めてるのですが、フィーリングで盛り上がりいつも演奏が変わる曲。
さいごの「ゆらりゆらり」は先週完成したばかりの初公開。なのにラストを飾る大胆な事をしたら、ちょっと未完成で・・・。でもけっこう力のある曲になったと思っているんだけど。
昔の歌はじわじわ目標に向かってまっすぐ歩いて旅するイメージが多かったんだけど、この歌は、もっと迷いや苦しみもいっぱいある訳よって思って、それよりそこに自分が存在する事が大事なんじゃないかと思ったり。夢をはっきり持てる若い頃とちがって、歳を重ねると、もうかなわないかも・・・って事が多くなってきて、色んな重荷もたーっくさん増えて、でも夢はなんとなく捨てられない部分ってあるじゃない。何かその重荷に負けたくないけど、先はもう見えない現実に立ち向かうための気持の切り替え・・・みたいな歌だヨっっっ。(あああ文にすると何か情けない気がするけど・・うまく言えない・・ちがうんやさっっ!)まあ歌詞は単純だし、音もキャッチだよー。みんなで歌おう!
第3部。
日比さん一行。3人のメンバーで今までになく豪華です。日比さんの複雑で心地よいギターもかすれた歌声も素敵だと思います。歌ってるときの日比さんは、ちょっと人が変わります。日比さんの世界があるのです。ちょっとゆがみ気味の歌詞とか、はずしたギターの音とか、たまらんのです。そこに加藤クニヒロさんのハープがむちゃかっこ良くはまります。なんであんなにきれいなメロディをさらりと吹けるんでしょうね。大名古屋エイトというバンドをやってるそうです。
日比さんの連れてきた女性、Niqueニケさん(芸名らしい)はパーカッショニストでピアノも弾けて歌も歌ってます。曲のバックでゲームのDS使って効果音ノイズ出したり、かなり個性的。ニケさんのasanaというバンドも聴いてみたいです。
今回も期待通りに日比ワールドを堪能できて満足満足。お客さんも気に入ってくれたかなあ。
あの秋の虫が冬に入って死んでいくのを虫の視点から歌ったうた・・何だかもの悲しいけれど好きなんです。聴けてよかった。
いつもは日比さんは摩訶舎なので、摩訶舎に泊まっていたのですが、今回はうちに来てくれて、深夜まで音楽やミュージシャンの話をできて、嬉しかったです。


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