須崎市の健康づくり推進委員さんの総会に講師として招かれた。
演題は「健康は医療・保健・介護・福祉の連携から〜みんなで作ろう健康の輪〜」
ここで語ったことを少しだけ紹介したい。

まずは摂取エネルギーのグラフを見ていただきたい。
1960〜70あたりの高度経済成長期から脂肪エネルギー摂取が急激に右肩上がりに増えている。総摂取エネルギーがあまり変わっていないのに、である。
そしてもうひとつのグラフ。これを見ると、その時期と相関して糖尿病と脳血管疾患が増えている。
要介護状態になる原因をみなさんご存知だろうか?
要支援から要介護5まで、どのレベルでも脳血管疾患は1〜3位のどこかに入っている。
どういうことか?
脂肪の取りすぎは脳血管疾患を招き、将来の要介護状態の原因となるいうこと。
ごく単純に考えればいい。
問題はこういうことが明白なのに、生活態度を変えない我々・・・
脂肪過剰摂取のつけは必ず自分自身に帰ってくる。
このごろおなかが出てきたよ〜ワハハ、なんて笑ってる場合ではない。
将来要介護状態になりたくなければ、そのおなかを引っ込める努力をするべきだ。先ずは脂肪の過剰摂取をあらためて。
これから老人になろうとする人は、子供や孫の生活のためにも健康的な自立した老人を目指さないといけない。このまま生活習慣病&要介護状態の老人が増え続ければ、若い世代は高額な介護保険料を負わせることが明白。医療保険の自己負担も3割から5割くらいへあげないともたない。にもかかわらず、将来の老人予備軍である40〜50歳代の多くが、脂肪過剰摂取生活を続けるのはあまりにもあさはかすぎる。
つけは自分だけに来るんじゃないのに。
・・・って、このこと実は自分自身に言い聞かせてるわけで・・・

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