


先月、雛のつるし飾り俳句大会を開催したばかりですが、今度は大川温泉で「やぶ椿俳句大会」を開催しました。熱心な大川の方たちが中心になって、3年前から“俳句ウォーク”という形で投句形式の発表会はあったのですが、今年初めて大会という形で句会が行われました。
今回も俳誌『浮野』の皆さんが中心になって、下田・河津・東伊豆町から20名の俳句愛好者が集まりました。会場の大川公民館は私も初めて中に入ったのですが、2階建てになっていて地域のコミュニティホールの感じで親しみ見やすかったです。

題字は、伊豆八十八箇所霊場の一つ、龍豊院のご住職によるもの、かつては句会も開かれていたという。
2回会場に入ってすぐ左手に、先の大戦で亡くなられた方たちを祀る仏壇があり、亡くなられた方たちの写真がきちんと並べられており、この地域の祖先や伝統に対する思い入れを感じることができました。この大川という地区は、東伊豆町温泉郷の一番北にあるひなびた湯郷です。熱川・稲取大きな温泉場ばかり目が行きますが、当町にはまだ擦れていないすばらしい秘境・原風景がたくさんあります。

この大川地区は水のふるさとというべき水源があり、落葉樹・針葉樹がバランスよく生い茂りかつて、江戸城築城の際切り出した「築城石」で知られたところです。そこで初夏のホタルを鑑賞してもらったりこの時期のやぶ椿を鑑賞してもらったりと、地域総出で「おもてなし」をしているのです。
そんなこんなで前置きばかり長くなりましたが「第1回 大川やぶ椿俳句大会」の結果発表です。
<区長賞>
枯れ渓に紅こぼれ次ぐ藪椿 臼井 時男
<観光協会長賞>
繁みより陽をむさぼりて藪椿 相馬 久江
<泉会賞>
白神の滝女神か春霞 前田 早桜
<四位>
玉椿と案内さるる女坂 迫田 美智子

という訳で、私の句は一点しか入りませんでした!ザンネン!

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