今年で4回目になる雛のつるし飾り祭り俳句大会が、2月3日の節分の日に開催されました。早いものでもう4回ですよ。よくやって来れました。生涯学習の教室からスタートして和泉先生の指導の下、ぐいぐいひっぱられて?実力が伸びた?と思います。
大会もだんだん浸透してきて、浮野の本部がある埼玉などからも参加者が来てくれています。特に今年は、昨年町長賞を取られた草加市の丹治ひひらさんがサプライズゲストで来られてビックリしました。それと第1回目以来、ハイキャットさんが撮影に来てくれてちょっと緊張しましたね。
いろいろと提言もいただきました。来年のポスターに町長賞の句を載せたらどうかとか、もっと旅館組合とタイアップして宿泊に結び付けるとか…。私もそれは考えていて「結社対抗!俳句合戦」などを提案したりしました。もっと現実化に向け動かないといけませんね。
来年は5回の節目を迎えますので、何か考えたいです。何にせよ自分もこつこつと良い句を詠まないといけませんね。以下、俳句を載せます。
≪ 町長賞 ≫ は
つるし雛古里美しく見ゆる日ぞ 田村 海彦
≪ 旅館組合長賞 ≫
子の描きし雛の絵かけて操舵室 臼井 時男
≪ 教育長賞 ≫
雛館出で来し顔のみなやさし 小泉 八千代
4位 石曳きの昔を今に街の春 和泉 好
5位 百様に百の願ひのつるし雛 宮下 めぐみ
5位 芹きざむ嬉しき時は音たてて 遠藤 和子
5位 這って来て嬰もちょこんとひなになる 福岡 千秋
8位 もてなしの心も吊るす雛祭 土屋 保夫
うま
9位 休日の工区を抜けて午祭 片野 由美
10位 磯の香の市場に溢れ春隣 相馬 久江
なりわい
10位 足袋干すや生業の日々遠くして 迫田 美智子
10位 松籟や雛の目覚むるむかい庵 前田 早桜
10位 一徹の父の残せる梅真白 薄井 恵美子
≪ 選者特選 ≫
原 霞 選
這ってきて嬰もちょこんとひなになる 福岡 千秋
和泉 好 選
子の描きし雛の絵かけて操舵室 臼井 時男
土屋保夫 選
千年の歴史を紡ぐつるし雛 土屋 きよ子
臼井時男 選
つるし雛古里美しく見ゆる日ぞ 田村 海彦
相馬久江 選
百様に百の願ひのつるし雛 宮下 めぐみ
寺林芳子 選
子の描きし雛の絵かけて操舵室 臼井 時男
奥脇節子 選
雛千筋火の島よりの風に触る 田村 海彦
< そのほかの作品 >
島問へば水仙差して教へけり 原 霞
婆になる日迄に作るつるし雛 勝間 綾子
出漁の小舟見送るつるし雛 寺林 芳子
ちっちゃな手ひっぱりたくて吊し雛 本橋 釣道
雛の店築城石に注連張りて 山崎 明子
一針の永久につながる雛の道 佐藤 雅子
手作りのひひな吊して祈られて 山本 俊一
海猫の啼く海に寄り添ふ雛の家 斉藤 緋沙
早春の出で湯の街を一人旅 丹治 ひひら
吊し雛うさぎの耳の緋縮緬(ひぢりめん) 内藤 さき
雛の町連れて歩いた孫はたち 鈴木 文雄
ふきのとうおさなきこえにめざめけり 野口 晴美
遠き日のおてんば姉妹雛の宿 深作 静江
ふっくらと嬰児のほほや桜餅 奥脇 節子
店ごとの心は一途雛の路 藤井 克子
乳を含む稚児の未来吊し雛 鈴木 宏子
天城嶺の残雪道の険しけれ 須佐 衛士


0