


6/3薄暑、梅雨に入って雨らしい雨がないですね。今年は早々と梅雨入りですが、雨がこう少ないと少し降って欲しいなぁ〜と思うのは我がままでしょうか。
この日は町の生涯学習講座の「友路学級」に参加しました。大川にある築城石群を散策します。友路学級は毎回テーマを決めて学習する自学方式の講座で、昨年、中山千夏さんを招いて放射能のことを学んだとき参加させてもらいました。
まず、大川といえば“ぼなき石”といわれるほどよく知られた角石です。きれいな長方形ですから石垣でも角を支える石として大切に運ばれるものだったのでしょうが、重すぎて海辺まで降ろすことが出来ずに放置されました。
そんなこんなでいわれがいろいろあり、人夫が「ぼやい」たとか、この石を切り出した大名の福島正則がお取りつぶしになって置き去りにされたため、夕暮れになると泣いたという「暮泣き伝説」もあります。
それでも疑問にのこるのはこの大きな角石がどうやって土台にのったのかという点ですが、岡田先生によれば昔はこのラインの高さに道があったということで、長い年月で浸食されたとのことです。
さて、ぼなき石をあとにし、細久保の築城石群の説明を受けながら谷戸ノ入・谷戸山の築城石群に向かいました。けっこう急な山ですが、皆さん元気に登って行きます。ここには大変貴重な石がたくさんありますが、とくに分銅紋と呼ばれる銀行マークのようなもんを多く見かけます(以前行われた調査では100以上あったということです)。
矢割の跡がくっきり残る石もあります。そしてこの角石。あまりの大きさに息をのみます。何かの理由で運び出すことができなかったもので、谷戸山の町指定の角石とともに最大級の大石です。

町には重文級の文化財が多く眠っています。東伊豆町だけでもすごいですが、以前見に行った宇佐美や熱海の石丁場を含め、国に認めてもらえるような努力を惜しんではいけません。この日の参加者の皆さん、ご苦労様でした

1