


久しぶりに一人旅に出ました。行き先は京都奈良、中学の修学旅行以来の古都です。この旅行を思い立ったのは今年が平城宮遷都1300年という節目の年で、何やらここで行っとかないと損をすると思ったんです。それに遷都君に会いたいという気持ちが抑えられなくりました。
晴れ男を自任する私ですが今日は雨、それでも予定通り京都を回りました。本願寺でお参りして金閣へここが一番雨が激しかったかもしれません。そのあと銀閣へ向かいました。その途中、バスと並走する外国人を発見、自分が乗りたいというアピールをした後、乗車を待つ列の後ろに安心したように付きました。

五ヶ国語飛び交ふ秋の金閣寺
すると車内で「Does this bus direct GINKAKUGI?」と尋ねてくるのです。とっさのことですが、「停まります」ということだけ簡単な英語で伝えて「me,too」と最後に言いました。すると安心したように笑顔を返してくれたのです。
ところがそのバスは時間調整のため車庫行きとなり、乗り換えることになったのです。意外と乱暴な運転で不親切な京都のバスは、看板の外国語表記も気がつかないほどで、車内アナウンスも当然日本語のみでした。そのため外国人男性に事情をかなりブロークンな英語で話して理解してもらいました。
銀閣に着くと傘のない私を入れてくれました。歩きながらいろいろと話しましたが奥さんと待ち合わせがあるということで道をそれて行きました。てっきりアメリカ人と思っていましたが、ドイツ人だということです。とても聞き取りやすい英語でした。さて、そんな訳でひとり銀閣を散策、やはり私は銀閣の方が趣があって好きです。

秋冷や築山楚々と銀閣寺
その後、私が楽しみにしていた「哲学の道」を歩いたのです。生憎パラパラと雨が降っていましたがそれもまた情緒があってよいもの、琵琶湖疎水沿いの桜の葉がきれいに色づいていました。「哲学の道」終点が南禅寺です。壮大な三門にびっくり、スケールが違います。どこに行っても中学生のころの印象と違い、変わらない古都の年輪と一歩ずつ近づいていく自分の年輪が、その時々で受ける印象を変えていくのだと感じました。

遠鐘や桜葉落つる哲学の道
そこから30分かけて八坂神社まで歩きました。スサノオノミコトを祀っている最も大きな由緒ある神社です。お金と時間があれば祇園でゆっくりしたいところでしたが足早にお参りを済ませて駅に向かいました。今日は奈良のビジネスホテルに泊まります。


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