ふえ〜。今日は大変申し訳ないことをやっちゃったんです。
お子さんを連れた患者さんが来られると、たいてい、「おはよーございます」とか「いってらっしゃい」と、子供に声をかけるんです。そうすると、イヤな思いしかしない病院も、ちょっとは楽しくなるかなあと思って。
たいていは、恥ずかしがってお母さんの陰に隠れたり、はにかんで笑ったりするだけですが、今日のこのお子さんは、お母さんの影にかくれたそうにしながら「おはようございます」と、消え入りそうな声で、あいさつをくれました。
「わ〜、えらいねえ、ちゃんと挨拶できるんだ!」というと、ちょっと心を開いてくれた様子。
で、さらに調子に乗って、おはなししてて、最後に「ね。ボク」というと、あとで考えると、こころなしか、お子さんの顔がくもったような気がしたんです。
でも、その時は、ぜんぜん気づかない私(アホ!)。
それまでこちらに背中を向けて受付をしていたお母さんが、一言、その子の方を向いてなぐさめるように、「女の子よね。今日は青いのきてたからね」と。
あわてて「ごめんね〜!青いの着てたから間違っちゃって」と、通り過ぎる母子にいったときは、既に時遅しでした。
多分病気の関係で帽子をかぶってマスクをしてるから、きっと、今までも間違われたことがあったんだろうなあ。ほんと、悪かったです。小さな乙女心を傷つけちゃいました。それに、お母さんも。
あ〜あ。調子に乗ると、すぐバカやっちゃう。

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