呉儀副首相が小泉さんとの会談をキャンセルされて帰国した件で、ある政治家が、「両国とも一部を取り上げてそれについて論議しているのでこれ以上コメントは控える」という意味のことを言ってました。
特に適切な国際関係を保つには、これはほんとに大事なことだと思います。
文化の違う国や人のことを知るのは、言語の壁もあり、ネットができた今でも、限られた情報源によるものです。その情報源は、主に政府やマスコミになるわけですが、たいていは、すべての情報を伝えるものではありません。ニュースになりそうなところ、多くの人が興味を持ちそうなところだけが選ばれて、ニュースになります。
それが故意であろうとなかろうと、そこには、「これは入れよう、これは除けてもいいだろう」という選択した人の考えが入ってしまうんですよね。
できたものは、バランスからいっても、もとの情報とは違っている可能性がありますし。
話をまとめることは大切なことですが、全体も分かっていてまとめたものも知るのと、まとめたものだけしか知らないのとは、全然違ってきます。時には、このまとめによって、情報操作さえ可能です。
その恐ろしさの最たるものが、戦争です。一人歩きした情報だけで戦争していることだって多いにあります。こわいです。
いつもいつも感じるのは、まず手に入る情報は、ぜえんぶそのまま出してくれ、その中で要る要らないを判断するのは、自分たちでさせてくれ、と言うことです。一人歩きしている情報に踊らされることだけは避けたいものです。

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