小倉隆史選手が引退しました。
小倉選手(引退したら”選手”じゃないですけど)は、今の柳下監督になる前(なんだか遠い昔に思えますが)、コンサがJ1で四苦八苦していた頃、コンサでプレーしてました。
でも、コンサに加入したてのころは、途方もないところにパスを出す小倉選手に、「そんなとこ、誰もいないじゃん!」とあきれるような怒濤のため息がもれるばかり。
相手どころか味方の選手さえまどわすパスに、ちっとも点が入る気がしませんでした。
でも、本当は、そのパスに反応できさえすれば、得点のチャンスになるものであることは、あとから分かりました。
コンビネーションがうまく行って、誰かがパスの先に走り込んでいれば、相手選手のいないいいポジションがとれ、得点に結びつく場所だったんです。
現に、コンサでも徐々に彼のパスに反応できる選手が出てきて、得点に結びつくようになりましたし、コンサから移籍した甲府では、そのコンビネーションがばっちりで、面白いように攻撃につながってました。
サッカーでも何でも、それに携わっている人を見ていて、「ああいいな!」と思うのは、その仕事が好きで、楽しんでやっている姿を見るときです。
小倉選手のボールにふれている時の幸せそうな顔、本当にサッカーが好きなんだな、と見ているほうにも伝わってました。
いつも、見ているこちらまで、幸せになりそうな笑顔でした。
あの、いつもまっすぐに頭を上げて走る、特徴のある姿は、もう見られないんだなあ。
昨夜のサッカー番組で、まだまだ、現役で続けられそうな、正確なシュートを決めていたのを見ると、引退は早すぎたような気もしますが、今度はきっとよい指導者になると思います。
なんせ、彼は、サッカーを愛してますもんね。
オグ、お疲れさまでした!

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