アッシー兼夕飯運び人の私は、旦那の仕事場で待ち時間を過ごすことが多いので、ロッカールームの一角に、机を置いてもらっています。
今日は来てみてびっくり。
いつもは殺風景な机の上に、ガラスの魚たちの泳ぐコップや、天井からぶら下がった風にゆらめく紙の金魚たち、花瓶にはお花。
「夢をあきらめないで」というメッセージとともに。
これは最近カナダからきた女性の仕業だとすぐにわかり、彼女のところへ直行・・「ありがとう」といいながら、涙があふれてきました。
彼女が最初に福島にきたのは、今月初め。
仕事で忙しい旦那の代わりに、手の空いている私が車で迎えに行って、その日は一日、アパートをチェックしたり、スーパーや百円ショップを回り、明日からの生活に備えました。
昔からの”ひどい(←旦那弁)”英語は、年月が経ってさらにひどくなっているのは自分でもわかりましたが、私にとっては、食品や生活物資をいちいち説明するのも、バスの乗り方やはては和式トイレの使い方を説明するのも、言葉に詰まりながらも楽しい時間でした。
そのときに、昔水族館にいたことや、そこで鯨を見ていたことなど、多分、私は、あまりに懐かしそうに話したんだと思います。
(もっとも私が着ているTシャツといえば、いつも海棲動物のものですからわかりやすいと言えばわかりやすい!)
「好きなものから離れて暮らしている気持ちを感じる」と言ってくれた彼女を、思わず抱きしめていました。
彼女が帰ってから、幸い、誰もいないロッカールームの机で、大人げなく声を出して泣いていました。
海に対する思いと、その思いを大切に思ってくれた彼女の好意を受けて、涙がとまらなかったんです。

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