今回、イスタンブールで見ようと思っていたものは決まっていて、トプカプ宮殿と地下宮殿です。トプカプは世界の秘宝の宝庫と呼ばれているにも関わらず、前回は休館日で見損ねました。ハレムのツアーが朝早く行かないとなかなか入れないということで、午前中から行ってきました。入り口前に着くと、日本語で案内している人が。日本語は使わないつもりで無視していたのですが、やはり日本人とわかるようで寄ってくるんですよねぇ

でも、基本的に親切で案内しているだけの人で、写真も撮ってくれました。
※注:写真を撮ってあげると言われても、カメラを渡してはいけません!時々、そのまま持ち逃げする人がいます。僕の場合は、近くに銃を持った警官がいたので撮ってもらいましたが。
せっかく撮ってもらったけど…見事に顔が写ってないですね

おかげでブログに使えますが。

以下、スルタン以外は全員女性が住んでいるということで有名なハレム。日本で言うところの「大奥」ですね。

ツアーは英語。外人いっぱい。日本人が少なくてよかった〜。ちなみに、日本人は、旅行社が手配した日本語のツアーで参加している人が多いようです。

こんな感じのタイルで装飾された壁が多い。ただ、雑な修復をされている箇所も多数見られ、トルコっぽさを感じてしまうのは僕だけでしょうか??綺麗な装飾なんですが、あまり感銘は受けなかったです。タイルの装飾ならリュステム・パシャ・ジャミィのほうが荘厳で美しいし、古色を感じたいならアヤソフィアには適わないだろうし。でも、一番奥の庭(王妃と月を眺めるための庭だったらしい)は大理石と噴水が美しく配置され、見る価値ありです。

奥に見える屋根のついた出っ張りの所で愛を語らったらしい。
次に、地下宮殿です。前回はこんなものがあるとは知らず…

地下に作られた巨大な貯水池です。ライトアップしたら美しいですが…単なる池です

1500年も前に作られたようなんですが、本当なのかどうか。この池の上に住んでいたイスタンブールの人たちは、地面の隙間から釣り糸を垂らしたら魚が釣れる事を知っていて、でも、地下にこんな巨大な池がある事は知らなかったそうな。それにしても、そんな意味のわからない魚を食べてしまうなんて、さすが。
見たいものをすべて見たあと、夕方はいろいろ面白いことをしました。まず、前日に宿の客引きをやってたお兄さん(でも、たぶん年下)にばったり出会って、いろいろお話。お兄さんも暇だったようで、芝生に寝転がって15分ぐらいのんびりしてました。
そのあと、路面電車の駅前で旅行会社を名乗る人につかまって、道端で話してる韓国人を巻き込んでアジアの話。旅行会社の人は、案の定、絨毯屋で、そのまま絨毯屋へ。いろんな絨毯を見せられ、かなりしつこくせまられたものの、相場の10倍ぐらいの値段っぽかったので、買わず。大通りに面した店でしたが、店内に入ると通りが見えないのでやはり恐いですね。気の弱い人だと、押しに負けて買っちゃうかもしれません。人が次々と出てきて(だんだん身分が上&ちょっと恐そうになっていく)絨毯を勧めるし。
次に行ったお店は、通りから見える店頭販売。あんまり売る気がないのか、あまりしつこく勧められず、並んでいる物を一通り広げて見せられただけ。最後に「お金が無くて」と言うとあっさり帰れました(このパターンはめずらしいらしい)。
その次は、食事を取ろうとうろうろしている時につかまりました。サッカーのトッティのユニフォームを来た、いかにも、な人。商売を終わって帰ろうとする途中らしかったのですが、必殺の空手アクションと「こんにちぃわ」という胡散臭い日本語で。途中で出会う人たちが気さくで面白人たちだったので、付いて行ってみることにしました。お店で出てきたのは、その人のお父さん。日本人大好きらしくて、人懐っこく日本のこと、日本語のことを聞いてきました。30分ぐらい雑談していると、やはり絨毯を売りたくなってきたらしく、商売の話に。絨毯屋は、結局は絨毯を売らないと気がすまないみたい。お父さんの話はなかなか面白かった(トルコの学校の教科書に日本の事が書いてあるのは本当らしい)ので、ここで小さな絨毯を買うことにしました。といっても、足拭きぐらいの大きさのキリム。値切り交渉はしましたが、、、あとで調べたら、相場の倍ぐらいのぼったくりです(この地区では普通ぐらいの価格)。
最後に、もう宿に帰ろうと思ってた所でつかまっちゃいました。夕涼みしてたいかにも社長っぽいおじさん。達者な英語で話しかけてきて、ペットのネコを紹介しだしました。日本人とわかると、知り合いに日本まで商売に行ってるやつがいるからと、呼び出してくれました。その人は本当に日本語が上手で、日本に留学して経済学を学んでいたとのこと。話の内容も知的で好感の持てる人でした。そこで1時間ぐらい話して、その社長さん、やっぱり絨毯を売りたくなったらしく、店まで誘導(店の電気は消えていたのに!)。絨毯の見せ方がどの店でも特徴あるのですが、この店は特にすごい。ジャパネット・タカタもびっくりな…絨毯をひょいっと引っ張り出して、くるりと回しながらふわっと床に置く。その上にまた違う柄の絨毯を少しずらして「くるり、ふわっ」。そうして20枚ぐらい出してきて、さぁ、どれがいい?悩むと、色で分けたり、模様で分けたり、、、日本語の話せる人によると、いろんな見せ方でお客を楽しませるのが好きだとか。結局、1時間ほどショーを見せてもらって、ちょっと変わった絨毯(?)を買いました。なんだかシルクっぽい織物なんですが・・・いまだに素材がわからず。少なくとも、トルコ絨毯でないことだけは確かです(笑)
あぁ、結局晩御飯が食べられなかったよ。