さて、NKSネジ。精度がいいのは分かりましたが、
曲がらない理由は?
これは、材質にも秘密がありそうです。
使用している鋼材はステンレスなんでしょうけど、
ステンレスにも多くの種類があって、磁石に付くものもあれば、付かないものもあります。
もちろん、硬さ、切削性などはさまざま。
きっといろんなバランスを考えて選んだことだと思います。
曲げ試験をしようかとも思いましたが、安いものではないのでやめました。
(へたれな僕を責めないでください)
なぜ曲がるの?
「いまさらそんなこと説明されなくてもわかっとるわい」と言われるかもしれませんが、まずこの写真。
某ISFさんのところから借りました。
フォトショップで角度計測してみましたが、ボードアタッチメント部で多めにみて約10°の角度がついています。
これをへたくそな図にしてみました
バニーホップやマニュアルなどリア板をしならせると、ボルトがフレーム内で動きます。
(ブッシュの硬さによってつぶれ方も異なり、回転中心も異なりますが、便宜上ボルトの根本にしました)
リア板の動きが大きければ、それだけ大きく動くことになり、ブッシュの高さが25ミリのNKSの場合、10°の角度がついたとき、フレーム内で4.41oも動くことになります。(20oブッシュの場合3.52o)
ブッシュがつぶれるので、2等辺三角形だとしても4.35o(20oブッシュの場合3.48o)動きます。
「サインコサインなんて、大人になってから使わないこと勉強したって意味無いじゃん!」って反抗しているそこのキミ! もしくは昔の俺!
大人になっても使うぞ。
図に示すように、その動きがフレームの穴よりも大きくなればボルトが曲がります。もしくはフレームが削れて穴が大きくなります。
近年のjyykでサポートワッシャーが入っているモデルでは、削れることはなくなりましたが、その分ボルトは曲がりやすくなったかもしれません。
この記事を書いていてふと思ったのですが、(ボルト径6o+動く距離5oとした場合)サポートワッシャーの穴が11oぐらいになったら曲がらないんじゃないの?(現状のサポートワッシャーの内径は9.0o)
では、曲がるとしたらどこから曲がるか?
これは、応力の集中するところです。
具体的にいうとボルトの付け根部分。
ゆるみ止めナットを使っている場合はナット部分になります。

1日使用のネジ
次にこの図
今までのホーロー(全ネジ)
全てネジが切ってあるので、ネジのギザギザ部分に応力が集中します。
ギザ山部分は6.0o
ギザ谷部分は測ってないけど4.0oぐらいかな?
板チョコは割れますが、ネジは曲がります。
そして限度を超えると。もしくは急激に応力がかかると(?)簡単に折れます。
ゴンドラ2本で折れることも
じゃあ、NKSネジが曲がらない・折れない理由は?
一番応力のかかるナット部にネジが切ってない=6.0o
+
素材自体の強さ
文章にするとたった3行でした・・・

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