『サザエさん』のカツオくんが、田舎で単線の鉄道に乗ったときに怖がっていました。
線路が一つしかないのでは、向こうから来る列車と正面衝突してしまう!
これはもちろん、途中の駅や信号所で交換(すれ違い)できるようになっているんですね。
しかし、ダイヤグラムが乱れると交換が上手くいかないことも。
そんなときに、こんなアイデアはどうでしょう?
例えば単線線路を
A列車が甲地点から乙地点へ
B列車が乙地点から甲地点へ 向かっています。
ところがダイヤの乱れと連絡不備のため。
A列車は交換地点を通り過ぎてしまいました。
そして単線上でA列車とB列車は鉢合わせ。
この場合もし、交換地点まで戻るとすると。
A列車の乗客はかなりの無駄足を踏むことになります。
だったら、
A列車の乗客はB列車に
B列車の乗客はA列車に 乗り換える。
(乗客を交換する)
そして、
A列車は甲地点へ
B列車は乙地点へ 戻るようにする。
こうすれば、無駄な時間をとられる乗客は誰も無く、合理的に解決します。
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でもさあ、こんな運用方法。ローカルな閑散路線でしか実行できないよね、と思っていたら。
昭和30年代には、東京(都区内)の路面電車(単線区間)で実際に行われていた話だった。
しかも、まーくにとってかなり馴染みのある地点を当時、走っていた路線でのこと。
(あっ、
『ALWAYS 三丁目の夕日』にも出てくるね)
三島富士夫・生方良雄:著
『鉄道と街 新宿駅』
大正出版[1989]