昨日の続き。膝は曲げるのが当然。
シットアップでなく、
クランチが当たり前になってきた昨今。
でもね、まーくは今でもスタジオでコア(体幹)のクラスの時、ゆっくり効かせながら
シットアップさせられることはあります。
でもさあ、なんか上手に、というか「正しく」できないんだよねえ。
脚に力が入るようで、腹筋に集中して効かせられない感じで。
ところが、『格闘ボディデザインブック』[2005夏]を見てみると、まーくの直感で正しかった!
極めて合理的な解説が。
力学的で物理学的で科学的です。
1 床に仰臥した状態から、
クランチで起きあがるとすると、運動の支点(始点じゃないですよ!)・軸は腰に。
腰より下はそのまま、腰より上を起きあがらせる。
ところが、身体の中で、
「腰より下」は「腰より上」より重量が重い。
(→ 起きあがったとしても、重心は動いていない)
だから腹直筋に正しく力を入れれば、起きあがることができる。
2 ところが一方、
シットアップで起きあがろうとすると、運動の支点・軸は尻部分に。身体の中で
「尻より下」は「尻より上」より重量が軽い。
(→ 起きあがったとすれば、重心も動いている)
つまり腹直筋の力だけで起きあがることは、力学的にありえない・不可能。
もし起き上がれるとすれば、それは脚にも力んで力を入れた・反動を使ったなどの助けを借りて。
これを別の表現をすると、
クランチは足首固定してもらわなくてもできる。
でも
シットアップは、足首固定してもらうか、反動使うか、脚に力入れるか、が絶対必要。
(注:傾斜腹筋台、さらに
直角腹筋にまでなると、クランチと言えども重力支えるのに足首パッドが必要になります。)
やっぱり、腹筋の運動としては
クランチの方が「理にかなってる」わけだあ。ちょっと感激。
(同様に力学的な解説としては、
ラットプルダウン(lat pull down)で自体重以上の重量を引くときは、必ず脚を固定しないと無理。(自分の方が持ち上がって、自体重で懸垂をする形に)
という実例も。←これは解りやすかったね。)