2016/2/2  22:54

浅田次郎  読書
実を言うとまだ添付の本は読んでいない。連合国司令官のダグラス・マッカーサーが残した200兆円の財宝探しがテーマだというからかなり前に購入した。文庫本で500頁を超える厚手の本だから買ったものの読むのを忘れていたのが実情。近頃の読書の主流は、むろん相変わらずの昭和史だった。浅田次郎は「鉄道員・ぽっぽや」が収録されている短編集を読んでいるが、松本清張など事実が重くて庶民の愛憎、ルサンチマン溢れる作品に耽溺した者にはイマイチ物足りない。うつつと現実が綯交ぜになっている作品は筆者の性分に合わないのも原因。新刊では単行本で「獅子吼」は畏友が読書会で取り上げている。

だがこの作家は油が乗り切った64歳。時代小説が主流の葉室麟とともにこの先、20年は読者を満足させるだろう。作家と素人の区別を撤去すれば、この人と共通点は多い。すなわち禿・デブ・眼鏡・喫煙・A型・競馬が好きなことにある。土・日の競馬は楽しみだが、横浜の伊勢佐木町まで行かないとことには場外馬券は買えない。買うと当たらないし、買わなければよく当たる、のタラレバ族の類。浅田は府中競馬場近辺に住むから本格的だ。狭心症を起こしたのに喫煙はよくない。筆者はようやく禁煙した。

浅田次郎はペンネームで本名ではないらしい。自衛隊出身者であるのも自衛隊嫌いな大江健三郎や高村薫などのように現実の政治を批判するでもない。虚構の世界という安全な立場で居る者が、島国の地理的隔絶性を認識しながらの国の政策を批判する風潮は良くない。司馬遼太郎・松本清張・山崎豊子ほどの絶対的な迫力がないからである。「小説の大衆食堂」なる自称は読書家!を自認する者には好ましい作家だと思う。

クリックすると元のサイズで表示します
0


※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ