2016/3/13  23:20

松本清張03  読書
今日は第2日曜日、短歌会の例会なのだが、外気に触れるとかなり寒く、寒さには強い筈だが、それは猛暑に比べればのことで、体調はよくなく欠席した。東京までは確実に2時間を要する。上京!の気力は無かった。

今、松本清張を読み返しているが、やはり膨大な著作のなかには駄作がある。江戸川乱歩賞・直木賞受賞作家の桐野夏生推薦『憑かれし者ども』(新潮文庫)の短編5編を読んだが、「密宗律仙教」は、殆どツマラナイ作品だった。印刷会社の植字工が高野山で修行して教祖となる設定に早、無理がある。女性幹部数人の亭主を殺して保険金を得る、という筋立ては「昭和史発掘」で得た資料を用いたらしいが、よく解らなかった。何か「オウム真理教」を予言している部分が、収穫かもしれないが、いわゆる駄作だろう。

松本清張の膨大な作品は、半分以上は読んでいない。昭和40年以前の時代小説は除いてほぼ読んでいる。内容が多岐にわたっているので解説本は役立つ。以下は発行順で、これはこれで作者の関わりもあって面白い。前記2冊は、昭和の時代の国文学選考学生の指南の本。

◇解釈と鑑賞 松本清張・社会と文学との接点 昭和53年
◇国文学 松本清張・脱領域の眼 学燈社 昭和58年

◇清張ミステリーの本質 安間隆次 光文社文庫 1990年
◇松本清張と昭和史 保坂正康 平凡社新書 2006年
◇松本清張への召集令状 文春新書 森史朗 2008年
◇松本清張の「遺言」 原武史 文春新書 2009年
◇対談 昭和史発掘 文春新書 2009年
◇日本ミステリー小説史 堀啓子 中公新書 2014年

筆者の今の読書傾向として「古代」乃至「明治維新以前」は、パスしたいので、松本清張ベスト近代・現代史と推理小説ベスト10をピックアップして発表することにする。むろん文学的価値云々ではなく「面白い小説」が基準となる。あくまで読者としての個人の好みだ。やはり昭和30年代後半の作品がいちばん油が乗っていた気がするし、松本清張の世界は、少年時代の筆者には正邪をいろいろ教えてくれる教師でもあった。

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