2016/5/2  23:07

映画の中の昭和 終  昭和史
完結篇・映画の昭和雑貨店 1999・10発行
「映画の昭和雑貨店」の5冊目がこの書で“完結篇”。月刊誌「サライ」に評論家・川本三郎氏が、平成03・1991年02号より連載した「映画の虫眼鏡」を単行本化したもの。5冊全部が昭和の時代にアート紙と呼称された艶のある上質紙144頁仕様。当時「サライ」は月2回発行(小学館)で、男の雑誌という雰囲気で文学・歴史・車、文具、勃興しつつあったパソコンも取り上げた。好評の雑誌はすぐ真似される。「男の隠れ家」などと云う雑誌も発刊された。

今回は、テニス、カメラ、レコード、コカ・コーラ、修学旅行の項目が懐かしい。テニスは、今上陛下夫妻を中心に良家のイメージ。カメラはこのHPで自分のコレクション!を記述してある。レコードは、今もドーナッツ盤、LP盤を多数保持、CDにダビングすべくプレイヤーも昨年購入した。東京五輪の頃までは、清涼飲料水と云えばサイダー・ラムネだった気がする。コカ・コーラを最初飲んだ時は、鼻にツーンと来る何だか苦くて甘いクスリを飲んだ気がした。修学旅行は今でもあるのだろう。筆者の時代は「日の出号」という修学旅行専門の列車があった。新幹線は5年後の昭和39年の開業だった。昭和37年国鉄三河島事故でアルバイト先の同僚が轢かれて死んだ。違う定時制高校生だが積立金を現金で欲しいがために修学旅行に行かなかったがためで切ない。

◇完結篇・映画の昭和雑貨店 テープ・レコーダー
テープレコーダーとトランジスタラジオはソニーが開発、昭和を代表する電気製品で音響製品。筆者の私もソニーの左右2台のラジオでステレオ放送を聴いて興奮した記憶がある。テープレコーダーは当初は教育用・語学用に使われ高価で重くしかもオープンリールで、カセットテープなどは無かった。添付の画像は「銀座の若大将」(昭和37年)だと言うが、この時代は庶民に縁は無かった。昭和38年の黒澤明監督映画「天国と地獄」は、誘拐犯人の音声がオープンリールの録音機に収録され、キャッチした音声が江ノ電(鎌倉─藤沢)電車の架線のポールを擦る音と判明する。ここから犯人に肉薄する。

◇完結篇・映画の昭和雑貨店 俳優
添付の画像は、松竹映画「女の園」。昭和28年の映画で見たことはない。この著書では「テニス」の項目だが、馴染んだ多くの俳優が最近おおむね鬼籍に入っているのでここでは“雑貨”を離れて、昭和の映画の俳優そのものを取り上げたい。斯くいう自分が古希なのだから多くの名優がこの世を去ってもそれは仕方がない。多くの国民に愛された高倉健の死去が象徴している。学生服姿の田村高広が今では驚きだが、これがデビュー作。田村は昭和03年生だから当時25歳、学生服姿も奇異はない。岸恵子以外は、故人になっている。阪東妻三郎の息子は4人。次男は俳優ではない。三男は田村正和、四男は田村亮。先日の松本清張シリーズ「地方紙を買う女」での田村正和は、独特のトーンだが、発声そのものが細くなっていて聴き辛い、時代を感じる。

ソフトカバーの「映画の昭和雑貨店」を参照しての「映画の中の昭和」はこれにて終了。次回続編として自分の好きだった個性派俳優を簡単に記述する。

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田村高広・高峰秀子・高峰三枝子・久我美子・岸恵子・田浦正巳。
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