2016/5/14  22:49

個性派俳優03  映画TV
昭和46年から48年まで2年間、TBS系列で特撮ドラマ「仮面ライダー」なる番組があった。これは子供向け番組だった。リアルタイムで見ていないのでよく解らないが、ストーリーは漫画家・石ノ森章太郎の原作。科学者にしてオートレーサーの主人公が、「世界を滅ぼそうとする犯罪組織“ショッカー”」の手先をやっつけるというもの。見せ場は、その主人公の科学者が「変身」の気合もろとも仮面ライダー変身、悪を懲らしめるというもの。

そのショッカーの手先の二代目・死神博士役が天本英世、三代目・地獄大使が潮健児だった。脇役で悪役の多い二人の俳優はこれでブレイク?した。天本は長身、潮は鼻が高く、とくにメイクを施さなくても十分対応して悪役ながら子供たちの人気者になった。この二人に共通することは昭和元年前後の生れで、軍隊の体験者であることだ。

天本 英世(あまもとひでよ) 1926─2003 77歳没
180センチの身長で痩身、長身ゆえに軍隊時代では殴られることが多くそれが原因で左翼的なったとは本人の弁。戦後東大法学部に入学するも中退、後のNHK会長川口幹夫は同級生。俳優座出身。岡本喜八監督の映画に多く出演。長身で通常も黒づくめの衣装で岡本監督と間違われたこともある。スペインの詩人・ロルカに傾倒。スペイン文化を愛した。レコード蒐集、スペイン語も堪能。スペイン巡礼の本も著わしている。亡くなった後、本人の希望でアンダルシアの川に散骨された。仮面ライダーでは「死神博士」役で知られた。「たけしの平成教育委員会」というバラエティに出演して、誰も答えられない漢字を読みこなし、熟語も知っていて一躍有名になった。軍隊経験があり、終始戦争の第一の責任は、昭和天皇にあるとの見解を示した。これはこれで説得力がある。生涯独身を通した。「日本人への遺言」という著書もある。

潮  健児(うしおけんじ) 1925─1993 68歳没
戦後、東映映画の前身時代から脇役・悪役に徹して多くの映画に出演。高倉健の「網走番外地」「昭和残侠伝」シリーズ、若山富三郎作品などに多く出演、剽軽で気の小さいヤクザ役などで存在感を示した。若山富三郎・片岡千恵蔵主演の「賞金稼ぎ」では準主演で好演だった。特撮テレビドラマ「仮面ライダー」では「地獄大使」で一世を風靡する。重い衣装を着け晩年もこれを全うして子供達のアイドルだった。水木しげるのマンガが原作の「悪魔くん」では、主演だった。「星を喰った男」という著書は、単行本、文庫にもなり何度読んでも面白い。若山富三郎と同様、甘党で煙草好きだったらしく若山は62歳、潮は68歳で死ぬ。その著書では東映映画絶頂期の話題満載だ。津川雅彦の伯父、マキノ雅弘がヒロポンを使用していたことを告白。本人も昭和54年、覚醒剤使用!?なのか逮捕されている。その後すぐに「サントリービール・生樽」のCMにも出演していたからこれは誤認逮捕なのか。甘党なのに体質なのか「肝硬変」で亡くなった。随筆家・唐沢俊一はもう10年生きてバラエティ番組に出演したならかなりインパクトのある役者だったと評価。葬儀では俳優・ファンが多くが見送った。筆者には山城新伍などより活躍したと思う。

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