2016/7/30  19:28

小野寺百合子  昭和史
今晩、21時から90分もの大作でNHKドラマがある。「百合子さんの絵本」。録画しておいてじっくり見たあとに感想を述べたいが、戦前北欧・スウェーデン駐在武官だった小野寺信(おのでらまこと)陸軍少将とその妻・百合子の物語。その昔、筆者がホームページを起ち上げたころ、「日米開戦不可ナリ」で取り上げて、娘さんの大鷹節子さんからメールをいただいたこともある。

小野寺信はこのNHKで、小野寺自身が存命のころ既にNHK特集で取り上げられているが、肝腎要の“小野寺情報”を握り潰した元大本営の軍人その人も存命だったから遠慮があったのか。今、脚光を浴びて小野寺夫婦もやっと浮かばれる。言えることは開戦時も終戦時も確かな情報を発信していたことだ。

ドラマの原案になったのは添付の本。新潮選書で分厚い。以下はNHKのインターネットでの予告編の抜粋。

第二次大戦中のヨーロッパで、日本の運命を変えるべく懸命に生きた夫婦の感動実話。陸軍武官の小野寺信(香川照之)と妻・百合子(薬師丸ひろ子)の知られざる諜報戦争。

第二次大戦中のヨーロッパで、諜報の最前線を生きた夫婦がいた。小野寺百合子(薬師丸ひろ子)の夫は「諜報の神様」と言われた陸軍武官・小野寺信(香川照之)。百合子は、信が入手した極秘情報を暗号化し、日本へ送り続ける。だが、参謀本部らの返信は来ない。子供の命が狙われる不安と緊張の日々。夫婦の情報はついに活かされず、原爆が投下され、敗戦を迎える。戦争を止めようと懸命に生きた、知られざる夫婦の感動実話。

事実としてドラマとして最大のクライマックスは、昭和20年03月の「ヤルタ協定」で「ソ連ガ対日参戦ヲ決メタ」ということを小野寺は逸早くキャッチしていたこと。小野寺夫婦が日本の大本営にこの情報をもたらしても一切無視された。案の定、原爆が投下され、ソ連が無慈悲に参戦。日本は敗戦を迎えた。

小野寺情報を握り潰した張本人は、陸軍のエリート将校、証拠など残す筈もない。戦後、関西の小さな商社「伊藤忠」を日本有数の商社にのし上げた。中曽根内閣のブレーンにもなった。平成19年、95歳の天寿を全うした。

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