2016/8/9  22:17

生前退位  身辺世相
天皇から“生前退位”の発言があった。いわば平成の玉音放送で内容は重いものだった。詳しくは専門家や政治家の発言も多くなるだろう。

筆者が注目したのは、後段の『天皇の終焉に当たっては、重い殯 (もがり)の行事が連日ほぼ二ヶ月続き…』の発言。象徴天皇としてはこのへんが言いたかったことに違いない。

その昔、筆者が神田明神下の小さな印刷会社に勤務しているときの話だ。虎ノ門に、多くの大企業を得意先に持つ印刷会社があっての筆者の勤務先には“下請け”の仕事が多々あった。ある時、挨拶状の発注があった。ただし印刷はしない製版の段階だった。むろん当時は、パソコン・ワープロも無い時代、鉛の活字で二つ折りのカードへの印刷。

元請のその印刷会社は、印刷現場を持たない、だが多くの小企業の印刷、製本、デザイン会社などの資本を持つ、悪く言えばブローカー的会社だった。発注元は民放の在京キー局だった。

「謹啓
今上天皇におかせられましては崩御あらせられ……
従って歌舞音曲は時節柄謹み……
皆様方にはたいへん失礼を致しました……
茲にお詫びしますと共に、なお一層のご愛顧のほどをお願い申し上げます。
敬具
 昭和六十三年〇〇月〇〇日
  〇〇テレビジョン株式会社」

つまりその時点で昭和天皇は、毎日「下血」「輸血」を繰り返す体調で、まだ亡くなっては居ない。民放テレビ局は、CM抜き?の自粛ムードだった。だがテレビ局だから情報は、一般より豊富な筈。いざという時の準備だったに違いない。この自粛ムードはリアルタイムで経験した。テレビは歌舞音曲が慎まれたので多くのレンタルビデオ店が潤ったらしい。

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