2009/11/13  21:50

哀悼・江畑謙介  政治
ここのところ加藤和彦・三遊亭円楽・森繁久弥と有名人が亡くなっている。先月10日、あまり大きくは報じられなかったが「軍事評論家・江畑謙介」が何と60歳で亡くなった。「呼吸不全」という死因はよく判らない。素人に判るのは「肺がん」など患っていたのかも知れないということ。

江畑謙介と言えばあの独特のベレー帽をかぶったようなヘアスタイルが話題となって、それを揶揄する心無いタレントもいたらしい。したがって戦争に関することはNHKしか出演しなかった。だが知る人ぞ知る軍事の類稀なる専門家だった。武器などの兵器や海軍の艦船や飛行機など具体的な事物から戦術・戦略・政略・防衛まで幅広い軍事・防衛がメモなしで頭脳に蓄積されていた。

平成03年のニュース番組の解説でイラク戦争の爆撃の跡を見て即座にどんな兵器がどう使われたか言い当て、太平洋戦争の戦跡の写真を見れば、いつどこの何という作戦と地域かを言い当てたという。

今日の平和国家では戦争・軍事は感情的に忌避される。筆者はそれは間違いだと思う。江畑謙介の軍事評論のスタイルは、理系出身の合理性と事実に立脚した英国流認識の複合であったという。日本よりはむしろ海外でケンスケ・エバタで知られていたらしい。

「平和時には戦争を研究し、戦争時に平和を説くのが知識人の役割だ」と思う。理知的で感情論を排した専門家の死去は明らかな損失である。筆者より若い年齢で死ぬのはどうにもやりきれない。日本の自衛隊・現在の情報システムはこの評論家の著書抜きには語れない。

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