
この一週間ほどはぐずついた天気が続いていて、あまり出かけていません。雨の少なかった7月も、本来の釧路根室地方の天気に戻ったようです。そのぶん、気温が上がらず、過ごしやすいです。
今日は中標津まで買い出し。すこし足をのばして野付半島に行って来ました。中標津から野付にかけても乳白色した濃い霧にすっぽりと包まれています。エゾカンゾウの開花の時期はとっくに終わっているし、天気もすぐれないしで、あまり期待せずにいったのですが、これがまさかの大外れ、というか大当たり。ノハナショウブの群落が紫のカーペットを敷き詰めたように広がっています。茫漠とした濃霧の中でそれはとても幻想的な光景です。ノハナショウブの他にもハマナスやクサフジなど、けっこういろんな花を楽しめました。
とかくモチベーションの下がりがちなこの時期の釧路地方の天気ですが、やはり出かけてみるべきですね。何度も行ってる場所でも新しい発見があります。
新しい発見といえば、野付半島には今大河ドラマで脚光を浴びる会津藩士の墓があります。1859年から1868年にかけて会津藩に北辺警備の命がおり、このあたりでその任にあたったのだそうです。夏でも日の差さない冷涼な気候、冬、押し寄せてくる流氷、当時のこの地での暮らしは会津藩士にとっても過酷なものだったでしょう。


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