受験解答のイロハを知る
「二酸化炭素が使われたから。僕は、そう書きましたがダメですか。」理科の授業中の
H君(飽田中)の質問。
「解答では、「光」ですが、「日光」とT君は書いています。これはどうですか?」
西山中のI君の採点中の質問。
*生徒たちにとって解答と違う答えをどう扱うのかは悩ましいようです。
塾ではっきりと教えていることがあります。それは解答にまつわる3つのことです。
1つ目に、「他の人が読んでわかるような答えを書いてください」ということです。
これは主語・述語をはっきりさせる。「二酸化炭素が使われたから」でいいような問題もあるけれど、例えば「オオカナダモが、光合成により二酸化炭素を使ったから。」と言うように書く。結構、こういった定番の書き方があるのです。例えば、理科1年の光合成のいわゆる対照実験の箇所で何も入れない試験管が用意される理由の記述で「植物の働きでによることを調べるため」と答えた生徒さんがいました。確かに本質はその通りですが、より具体的に解答する必要があります。
2つ目は、ときには包括的な解答をするということです。
「この実験から、光合成には日光が必要であることがわかる。」という解答と、日光の部分を「光」とするのではどう違うのかといったお話です。この実験からわかることという記述がある場合、実験には「日光をあてた」とあるから、
ある生徒さんは「日光」と答える。ところが、模範解答には「光」とある。ここでは、「この実験から」という部分を踏まえれば、「日光」が正しい。しかし、このような問題においても解答の傾向は、「光」なのです。これは、問題作成者の認識が、光合成・・・光・・・というようにリンクしているからであり(あるいはそこまで考えていないからであり)、解答としては光(日光)とでも書けばいいわけです。このような事例は、少なくありません。
3つ目ですが、まねることが大切ということです。
確かに、考えることは必要ですが、記述問題の記述はすでにある典型ないしその組み合わせがほとんどです。このことは、何十年も入試問題を見てきているとまったく当たり前のことになっています。ある県と他の県で同じ問題がでることがあります。模範解答が一字一句まで同じです。これは、解答製作者も既知のパタンをまねて書いている。ただそれだけです。
頑張って勉強している塾生の皆さんに、こういうのもちょっと気が引けるわけですが、理解後には自分の考えでどうこうというよりも正確に暗記するという場面が多いわけです。これが先人の築いたものを「学ぶ」ということになります。
このことは、特に受験生である中3に聞いてほしいことかもしれません。例えば、公民で生存権について記述する場合、「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」と書かないといけません。これでも似ているからいいんじゃないというのではだめなんです。
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