先日、市街地に行くことがあった。
具体的には、新市街と呼ばれるあたりになる。ほとんど出歩くことがない。いわゆる「サクラマチ」というバスターミナル?にも行ったこともない。商業施設などがあるのだろうが、子どもが楽しめる緑地の自然と触れ合えるような空間を期待したものだ。心やすまる空間を。長期的にみれば、経済的な効果は、そのような未来志向の方がはるかに高いと思うのだが、どうなっているのだろうか。
さて、そのような出歩かない私にとっては、手段は自転車となる。自転車はエコであり、また健康にもよい。
人にやさしい都市づくりには、このような市民の健康やエコロジーの視点から、駐輪場も適切な位置に配置されているのがよい。この適切な位置というものは、単に無機質的なデータにたよるのではなく、例えば、そこに年配の人が自転車で来ても、目的地まで歩いて行けるというような「心のやさしさ」を踏まえた配置でなければならない。人にやさしいとはそういうことだろう。
さて昨日、生徒さんに聞いてから、新市街の駐輪場がいいという話になった。ところが、いざそこに行ってみるとすでに閉鎖されていた。仕方なく、花畑公園のところまでいくと、こちらもあいていない。どこか近くにありますかと工事関係の人に聞くと、「すみません。熊本の者ではないので・・ちょっとわかりません」とのことだった。
ネット社会においては検索して出かけろよ・・との声も上がりそうだ。実は事前に生徒と一緒に検索していたのだが・・・。事後によくみると小さな文字で「閉鎖」という文字があった。さらに熊本市内の中心のいくつかの駐輪場も閉鎖されていることがわかった。
どうやら、駐輪場を減らす計画が進行している模様である。駐輪場を減らして、何らかの施設に変えるのだろう。また、公共交通機関を使いなさいよ・・とのメッセージかもしれない。
もちろん、様々な思惑のなかで世の中は動いているのだろう。その思惑に動かされている者もいるのだろう。近視眼的に利をどう上げるかのみに身骨を砕く者もいるだろう。この駐輪スペースを減らす動きは、どのような論理で動いているのだろうか。強者の思考なのか。
サステナブルな都市がこれからの形になるだろう。その点で、自転車を移動手段とすることは推奨されるべきと考える。市街地へのアクセスのための自転車専用レーンを増やすといった工夫も望まれるし、むしろ、駐輪場はいたるところにあるようなほうが良い。例えば、サステナブルをすすめるコペンハーゲンのように。
たしかに公共交通機関の利用も、燃料を直接、間接に排出する自動車の利用よりもよい面はあろう。しかし、その一面で駐輪スペースを減らす政策は、市民の健康とサステナブルを推進する都市(例えば、上記のコペンハーゲン)の方々に、胸を張って言えるものだろうか。
「えっ、あそこ(駐輪場)なくなってたんですか。」
と自転車で通塾してくれている塾生さんが、びっくりしていた。
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