高校生にもなれば、子供は独立した意識で行動できる者も多い。もちろん、これとて以前に比べれば減っているかもしれない。歴史を30年ももどれば、小学生には新聞配達をしている者だっていた。「あそこは吠える犬がいるからな〜」というフレーズの持つ意味だって今の子供の発言とはまったく異なる。
時代は変わり、こどもたちは一定の指示の下に動くことが大半となった。小学で部活をしている少年は、昔の悪がきのごとく高い木にのぼったり、筏を組んで川を下ったりするようなことはあるまい。このことは、現在の子供の生きる世界と保護者の生きた世界との間のギャップだけでなく、保護者の年齢層が子供を理解するすべをなくしつつあるという事実をも示している。テレビで昔の子供にくらべ今の子供は身体能力が落ちているとかなんとか言っていた。しかしこの比較は意味をなさない。なぜなら、現在の子供の生活世界には、外で遊びまわるという環境がないわけであり、そもそもその環境を奪っていったのは、大人たちだからだ。さらに外にでない環境は、室内型の遊びであるゲームなどによって整えられていった。
もう十年以上前か、ある教育関係の知り合いが子供たちがやけにうそを言うようになったと言った。そのことは俺も気づいていたことだった。一昔前であれば、うそをつく子供は、子供社会でも嫌われたものだが、現在はそうとまでいえない。あるとき、「あんんな嘘をつくやつとよく友だちでいられるね」と生徒に言うと、「いいんじゃないですか。」という。何が原因かわからないが、そのころ日本人の精神に何らかの転換がおきたのだと思う。子供の世界は大人社会の投影という一面が強いからだ。
ところで、今回のテーマにもこのことは関係する。親子の関係が、昔かたぎの家は、成績が伸びるということである。やや具体的に言えば、親に威厳があるということだ。
子供はいまだ可塑性のある存在で、日々試行錯誤しぶれを補正しながら生きていく。これを親が承知しているかどうかだ。次に礼の問題がある。これは礼儀正しいとかいったかたくるしいことではなく、筋を通すということである。もっと砕けて言えば、「ものわかり」ということになろう。親の世代にもこれを欠く人が増えていまいか。長い間、子供と直面したしごとをしていると、その背後にいる保護者、そして社会の変化がつぶさに見てとれることがある。それが現実であるけれど、もしこれを見られている保護者の方がいれば、こどもの学力を大きく左右している要因の半分は、他でもない親であることを知っておくのも有効だろう。「うちの子は全然勉強しません。」というご家庭があれば、それはあなた以外のだれが形成したものでもない。
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