いつもどおり様々な思いが交錯するなかで公立後期発表の朝を迎えた。。。
今年の中3は他の塾からの転塾あるいは、過去に他の塾に通塾していた生徒が多数をしめた。いうまでもなくその生徒らが合格してこそ、当塾の『塾の原点』たる意味はある。
結果から言えば、公立高校の平成19年春の合格率は約91%であった。当塾からの不合格者は1名であったが、実はその生徒も入試の得点においては、予想合格点を越えていたとも思われる。そこには動かしがたい壁がある。それは入塾時までに形成された内申というものなのだ。
私は91%の合格者を祝福するよりも、僅差で不合格となった者にエールを送る。3年後の大学入試を射程においてめちゃくちゃ努力せよといいたい。
ところで熊本には公立高校への信奉めいたものがある。しかし、当塾が公立合格を追及しているのは、そのためではない。たしかに、「どこ高校出身?」という質問が聞かれる風土においては、高校名により、相手を意識する妙な社会性があるために、それが生徒にとって役に立てばという気持ちもないわけではない。しかし、私が公立合格を勧めている理由は御家庭の負担という一事においてのみなのである。いうまでもなく、熊本にはさまざまな点で優秀な私学が存在し、個人的には生徒に勧めたりもするわけである。前に志望校の記入の際に、公立偏重の見方を間接的にある保護者の方に指摘された。そのご指摘はもっともではあろうが、心底において公立を重視しているわけではない点は上記の通りである。
加えて言えば私学で教鞭をとられて先生が公立に、公立で教鞭をとられた先生が私学にということもありうる。
無知を承知で言えば、公立と私学の月謝が均一であるならば、公立か私立かの選択も崩れようし、真の意味での高校再編も起ころう。さらには、高校がいかに特色を持たせるかという競争原理も働く。
最後になるが、今回の不合格は次の目標達成の始まりでもある!
なぜなら、『人生には不合格なんてないからだ。』

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