冬期講習の位置づけは、学年によって異なる。
最も大切な学年は、一般論になるが、中3ということになる。今回は中3について書いてみます。
中3については、文字通りの《冬期講習》を受講されることは、当塾においては最善ではない。既に型どおりの冬期講習の受講を決定されている生徒さんもいよう。残念ながら、その講習においての伸びは、現在の学力に比例するものになる。つまり、今良くできている人に対して(これまでほとんど勉強していないという例外的な生徒を除けば)、それに劣る人の勝ち目はない。
言い換えれば、変化をもたせなければいけない最後のときに、これまでと同じ方法をとっていては負ける確率が高いということ。私自身の考えは、とても合理的で同様に合理的な思考には共感する。以前来た生徒さんの保護者の方には、他の塾の先生も数名いるが、自分の子どものことに関しては、冷静に見て当塾の方がいいという選択をされたのであろう。公立高校への合格率やひとりひとりに目が届くといった点から、選択いただいたと考えている。しかし当塾は県内公立高校への合格率が高いわけだが、県外私学を目標にするような場合には、あまり当塾に通うメリットはない。
話が少しそれたが、講習の選択にも合理性が必要だと思う。具体的には、合格圏に楽々達している場合には、それなりのことをすればよく、選択にさほど問題ではない。
通学の距離などを考慮して選べばいいだろう。まだ合格圏に達していない生徒さんの場合には、逆転する必要がある。逆転するには、これまた逆説的な話だが、冬期講習において《冬期講習》の勉強をしていてはだめだということです。これまで当塾において、考えられないような伸びを短期に実現していますが、その秘密は実は、俗に言う冬期講習用の勉強はしない点です。特に中3のこの時期には他の塾に通われている生徒さんからのご相談もありますが、他と違う当塾の方法論になれるまで若干時間がかかりますので、選択される場合はお早めにお願いいたします。例えば、数学の三平方の定理の授業を例にとれば、1回で基本から公立入試の標準レベルまで解けるようにし、次の授業では公立入試のハイレベルまでをやるという感じです。理解が不十分な生徒がいれば、その場で類題を作り繰り返します。テキストはありますが、数学などはテキストなどを見て教えているわけではありません。「今日は何ページから進みます」と言いつつ、テキストを見ながら授業を進める塾から来た生徒はとても驚くようです。また塾用のテキストには解答がありますから、生徒には解答も渡しています。これも他から来た生徒でびっくりする生徒さんもいます。塾はテキストの正解をアナウンスする場所ではありません(実はそんなところが多いわけです、だから解答は渡していないとも言えます)。解答の道すじや知識の確認をする、それを学ぶ場と言えます。ある生徒さんは、結局前の塾では、テキストの答えがわからずじまいだったといっていました。生徒さんの側も、
「なぜ解答をくれないのか」と聞けばいいわけです。
まとまりのない話になりましたが、当塾のイメージを少し垣間見れたのではないでしょか。受験生のみなさんが病気をされないようにと思います。

0