2006/2/27
だいたい最初の数学の中1内容のテストは計算問題がおおい。そこで、満点をとるには、それ以外の部分(絶対値の問題、数を大小によりならべる問題、そして平均の問題、さらにマトリックス状に数を配列したような問題他)ができなければならない。数の計算問題が十分できて、その他の問題になるとサッパリできないというタイプの人はかなり苦しい。なぜなら、その部分こそ小学から積み上げた算数の力をみせる箇所だからだ。
中学2年や3年の生徒でも、計算はできるけど、文章問題になるとちょっとというタイプの人もいるだろう。しかし、その一方で、文章問題を考えることは楽しいと思えるタイプの人もいる。後者は数学が苦手になりにくいタイプだと言える。
数学を苦手とする人とそうではない人の問題をとくときの姿勢には違いがあるだろう。苦手な人のなかには、数行の文をよむ時でさえ「いやだ」という潜在意識がはたらくかもしれない。しかし、得意な人は出題者がどのパターンで聞いているのかに関心があると思う。得意な人は、
「
自分は解くことができる」という暗黙の前提で問題に向かっている。だからできないととても悔しくなる。
中1の最初の時点で、数学を解く力は実はかなり決まってしまっていると思える。この段階で、小学の算数文章問題が自由にとける生徒は、数学においてもいい結果をだすのはあたりまえなのである。問題は現在小6で、この春中1になるお子様のうち、算数は苦手だったけど、中学で頑張れば得意になると本気で考えている場合である。たしかに努力により成績は上昇するけれど、苦手なお子様が、少しでも「勝ち」に行くのは、やはり得意なお子様と同じスタートでは厳しい。
具体的に新中1となる小6のお子様は、今作戦をねるのが大切である。それはどういうことかというと、中1一学期の正負の数の計算力をつける訓練を3月にスタートすることだ。そうすると4月5月と繰り返すなかで、計算力では負けなくなる。そしてその他の文章問題の解答力も次第についてくるだろう。
私どもの提供するのは、優秀者が勝利するという当然のことではなく、やや苦手意識をもった生徒さんも勝ちにいける作戦である。そして大切なこの時期を諸理由により徒過したとき、小6で苦手な生徒の勝つ確率はかなりダウンすると思われる。やはり人生にはやるべきときがある。

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