今日は公立後期発表だが、はやばやと高校合格をきめた生徒も多いことだろう。当塾の中3も早々に2月には大多数が合格をきめている。
ところで、新高1となる皆さんは、今は一休みしているところであろうか。明成塾では、新高1となる生徒さんの数学1の授業を行っている。現在、式の展開の終盤にかかったところである。まあ、塾の授業というものは、どこも同じと思うのか、あるいはどの塾でどんなことをやってるのかと思うのかは生徒の立場ではないので分からないけれど、明成塾の授業では熊大理系程度には対応できるレベルの数学を伝授する。
高校の数学というものは、基礎の徹底と基礎の演習、その後の応用問題練習となる。そして学校よりもどんどん先を進み、入試レベル(もっとも数1のみで対応できるのは知れている)の演習も繰り返す。中学の数学との差異を言えば、文字の多様による抽象化であろう。特に文科系の人は、あまり意味の追求をしてもしかたがないという点を踏まえておこう。早い話,できればよいのである。スイッチのオン・オフみたいにね。
数学ができるということは、数学で飯を食っているえらい先生はさておいて、ある程度の参考書兼問題集のようなものを買ってきて、それを完全に毎日毎日仕上げていけばよい。現在は学力に応じていろいろそろっていて便利だ。ある高校卒業生が持ってきてくれたのに「チャート式数学」というものがある。どうやら高校で買うようになっているらしい。これは、レベル別に分かれている。卒塾生A君の学校のは黄色、B君の学校のは青色だった。面白いことに青の方がレベルが高い。黄色は教科書レベルから入試対策、青は難関大学までといったような分類だ。手持ちはないが、そのうえには赤色のシリーズがある。
このような問題集は、学校(あるいは塾)の授業をうけたあとで、自力でやるものだ。詳細な解説も至れりつくせりの感がる。ノートを用意して丁寧にといていくのがいい。どうも分からない、引っかかるところは、教師に聞こう。授業外の問題には答えないというような了見の狭い者もいないとは限らないが、それが最もいい方法だ。200ページ程度の問題集を丁寧に解き、理解に苦しんだ箇所には、日付と理由でも書いておけばいい。問題が解けない理由の多くは「慣れ」がないことによる。
理科系の人であっても、問題集の選択はレベルの低いものから高いものへと進むべきだ。基礎の理解(練習による定着)はとても大切なのである。特にハイレベルをうたった問題集を最初に買うのは考えものだ。そういった類のものは、まさにハイレベルなこともあろうが、解説などが杜撰であり、そしてまた著者の独りよがり的作品もないではない。問題集はあくまで学習者側の立場で、やさしい理解が可能なものでなければならない。
このこととの関連で言えば、中学でそこそこできている生徒が数学で挫折する理由の一つは、教える側の力量の問題も大きい。つまり、教えたんだから、後は生徒で何とかしろといったパターンだ。ある公立上位高校で、高校1年であるのに、配られた課題のなかに高校2年の内容が含まれていた。それをみせられたときに思ったよ。そんなことをして何が面白いのってね。教師の側も考えなければならない。自分が高校生だったころのことを。いうまでもなく公立高校の教師はすぐに移動がある。そしてトップレベル高校の教師も4月には、他の高校の教壇にたつこともある。そして今度は教科書内容をまったく理解できない生徒と直面するかもしれない。問題は、そんなとき数学をどう教えるのかということになる。なぜなら、それで飯を食っているんだからね。
ちと話はそれてしまったので、高校数学の勉強法のまとめを書いてみよう。@簡単な問題を完全にマスターせよ(チャートだと黄色程度)Aどうしても分からなければ、必ずわかる人に聞く(そうしないと頑張るタイプはストレスがたまる)B一応納得できたら暗記せよ。C公式は、理論面を振り返らず暗記して使えることが大事(なぜなら、掛け算の九九みたいなものだから)D日々こつこつとやること。(・・・・・・ところで今回の学習方法は一部の天才的な人には当てはまらないだろう。そういうタイプの人の方法もあげておく。数学教科書を単独で読破し、同時にその辺の紙に問題も解いていく。まあガイドかなんかですべて答え合わせをする。次にモノグラフなどの分野別の問題集を次々と終了させる(Z会あたりのものでもよいだろう)。これを高1で数学3までやってしまう。そして次には志望大学の赤本なり青本なりを高校でかりてどんどん解いていくといった方法である。まあ、天才型なら、自分で考えるだろうけれどね。)

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