今も心に響く塾生のことばがある。
サッカー部だったK君が放ったことばだ。
私は塾生がどんな部活をしているかに関心があるわけではない。
しかし、よく部活内の学力順を聞くことがある。というのは、同じ部活であれば、学習時間のとり方などの比較ができるからだ。
K君の部活内の順位は、あまりいいものではなかった。
だいたい100位程度であった。
そんなK君が放った一言は
「
オレは悔しい。」
さらに
「
なんで、オレがこんなに悪いと?どうにかしてよ。」
私は言った。
「本気で勉強すれば上がる!」
「部活内で1位をとれ!」と
K君は、わからない所はすぐに聞き、またノートを丁寧にとった。
来る日も来る日も自習に来た。
学年順位は、みるみるうちに上がっていった。
もちろん、部活のサッカーの取り組みも熱心だった。
K君は、学年一桁まで伸びた。
K君の伸びの背景には、それを支えたお母さんやお父さんがあった。
よくお母さんとは、K君の学力の伸びについた話をした。
K君のがんばりはずっと続き高専に進学した。
最近においては
大幅な伸びが以前よりも少なくなっている。
その理由は簡単で
負けることの悔しさがない子どもが増えているからだ。
当塾においても、学力を伸ばすには時間をとった勉強が必要なことは変わらない。もし、お子さんが、現状を変えなければという気持ちがあれば、具体的に動きだせばいい。
これは、在塾生の保護者の方にも言っていることであるが、
本当の意味での勉強ができないお子さんは少ない。勉強ができないような、そして成績が上がらないような時間設計ではだめだということだ。この最たる例が、部活ほかの活動で勉強時間をとらない生き方であり、それを当たり前とする日常である。
K君のお母さんのことばも心に残っている。
「
先生。Kの成績を上げてください。親としてできることは何でもします!」
K君の悔しさ、それにお母さんの支えがK君を伸ばしていった。
私は、K君のような伸びを今の生徒にも求め実現したいと考えているが、残念ながら生徒の側にそれに応えてくれる者は少なくなった。
毎日でも来て勉強するような方針に転換すれば必ず伸びる。
*K君が私の板書をとったノートは、努力の結晶であり、塾の宝となっているが、それを今の生徒に見せても、残念ながら反応がない。
さて、余談となるが、塾生のお子さんが入塾するというケースもある。
かつての塾生で今では保護者となられた方へ
今の方がものすごく生徒に対して優しく、丁寧に教えています。
親子の比較などしないので、お子さんの勉強のことは気軽に話をして下さい。
また、昔話も聞かせてくれれば、記憶も蘇ります。
子どもが勉強しない・・と言ってきた塾生の方もいたが、
子どもは、君が子どもだったころと変わらないよ。
変わったのは、むしろ親の方(つまり君)だろうな。また、学校もそうだろう。
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