夏期講座の目的は塾によっていろいろある。塾の存在意義がさまざまだからだ。明成塾の夏期講座の目的は、きわめて明確。例えば中3なら、主として中1中2の範囲の入試問題の対策となる。熊本では9月に共通テストというのがある。これは、中1中2の範囲の理解を問うものだ。このような一定の時期にあるテストは、学習目的を設定する上で有効だろう。その意味で明成塾も中1中2の復習をおこなうのであるが、しかし、それをこえて明成塾では”入試本番”の対策に射程をひろげて夏期講座を展開する。したがって、各教科における講座時に消化すべき量は、他と比べて多いのではないだろうか(例えば社会は問題集160ページほど)。このあたりは中3で講座を選ばれる生徒さんや保護者の方が、それぞれの塾にどれぐらいの量をされるのか確認されればわかる。一言いえることは、例えば50ページ程度の少量ならば、それで大丈夫なのかを問うべきだろう。もっとも成績アップが目的ではないならば、それでもいいだろうが。
中3にとって夏期講座はとても大切だと思う。ともかく入れるだけの知識を入れるべきだ(私は勉強をする生徒を対象に言っている)。逆転合格を狙う生徒は1日に9時間はやるといい。そうすればいっきに2学期に成績があがるだろう。
仮に英語が苦手な生徒は(その程度にもよるが)簡単な問題から少しずつ難しくなる問題集を150ページ程度を最低3回やればいい(やり方は別の機会に書く)。ともかくどこであれ塾などにいって勉強する生徒は、塾での勉強を徹底して復習する。もし塾のテキストなどの量が少ないと感じたら、自分で書店で問題集などを買って補う。要は生徒自身の勝負だから、自分で判断しなければならない。優秀な生徒の間でも差があるだろう。例えば前期試験などの英語力をいち早く身につけたいと考えているレベルの生徒と、定期考査で点はとれるが教科書の理解がやっとという生徒では、自ずと同じテキストを夏やること自体に疑問がないわけではない。そのような場合には、実力のある生徒は、自分で別のテキストをやるべきだ。はっきりいって、ある程度の人数の中学で1位をとり続けるような超トップレベルの生徒であれば、塾など行かなくても合格は可能。もし塾に行かなければ不安があるようならば、塾のなかった時代を考えればいい。みな優秀者は自分でやってたんだよ。塾をやっている俺がいうのも変なはなしかな。明成塾にも確かに、天才的な生徒もきたことがある。しかし、今一歩トップをとるに及ばない生徒のほうが多い。そういった生徒をどうアップするか(もちろんやるのは生徒本人)に日々悩んでいるわけである。
これを読んでくれた中3生で夏期講座を考えている諸君は、自分のために何がプラスとなるのかを考えて行動するのがいいだろう。一人の人間としてそう思う。明成塾の中3にもまだ残席がある。これから熊高・済々・高専などの上位高校を目差そうと考えている人は、かなり”激しい量”の講座を用意している。いろんな塾の講座を検討する場合の参考にしてくれ。

0