「だって学校面白くないんだもん!」とある男子生徒T君は言った。
「何がおもしろい?」と私は問う。
「うひー、面白いこつば、言わすばい・・先生は」と彼は笑う。
「そがんこつも分からんとね。ゲームたい。ゲーム・・はっはっはっ」と彼は豪快に大笑い。
「じゃあ、何しに学校に行くの?」と尋ねる。
「馬鹿んごたる質問ばすんなよ、先生。」
「・・・?」
「給食ば食いに行きよっとたい。で俺は部活は好きだもん。体動かすのはいいよね」と大笑い。
もう二十年近く前のこの会話はほぼ事実だ。彼はよく言っていた。「俺の教科書は、少年・・・・(当時火曜に発売されるマンガ)。俺の学校は、○○さんだ(ゲームセンター)。」
「塾で勉強しているのに何で学校に行かんといかんね」と彼は豪快によく笑っていた。そして、それなりに定期テストではいい成績をおさめていた(もっとも、あるテストでは、「今回は俺はボイコットする」と試験をうけなかったこともある)。
この話を同時期の卒塾生が読んだら、ああ、あいつのことかと思うかもしれない。
そのような彼も今では聞けば誰でも知っている大企業に勤めている。
彼は、まさに自由人そのものだったが、心はとても繊細な面があった。人の気持ちがわかるということ。
書けば、何それというような、今では考えられないような行動を彼はよくとっていた。機会があれば、その思いでも書いてみよう。
破天荒な生き方をするこの少年の話を書いたのは、今のお子さんは個性が埋没しているというか、他者とのつながりにおいても均一化しているお子さんが増えていると感じる。近隣の中学の学力の推移はある程度把握しているが、不思議なことに荒れている時代の方が、いまよりも学力がかなり高い。このことが何を意味するのかは、一面で語ることはできないとしても、上記のT君のような、自己を管理できる、自己の意志で行動できる者が多数を占めていたからだと思われる。前記事で書いたような「家では勉強しない」というよりも、どこでも勉強しない子はざらだった。そして、場合によっては家ではげん骨の嵐だったのかも。
ある日、K君は笑って私に言った。
「先生、俺今家出中なんですよ。」と。これはT君とはまた別の同時代のK君の話だ。
「あっ、そうや。」と私が言うと、
「理由ば聞かんとね、先生?」と彼がまた笑う。
そのK君も今では、4人のお子さんの父親になっている。
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時代は情報過多となり、自己の意志で行動する人間、行動する子どもが減っている。私が、上記のような思い出話を書いたのは、彼らのような行動を生徒に求めているためではない。伝えたいことは、自己の意志での行動によって、自分を変えることができるということである。日々スマホに依存するお子さんもいるだろう。SNSに半ば自己の意志に無関係に反応する子もいるだろう。しかし、人はデジタル情報のかたまりではない。つまりは、人の尊厳は情報を越えたものである。今、何かに迷っている塾生もいるだろう。そういったときには、自分で、自分を変えることができることを思い出せ。多くの迷いは楽しみへと変えることができるだろう。
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