えーっと、先月末の話。
お客様からお歳暮に、
ピアノリサイタルのチケットをいただいたですよ。
ピアノデュオ・クトロヴァッツ/宇和文化会館公演。
ドイツの、有名な兄弟でのピアノデュオらしいのですが、
‥ほぇー。知らない。ふーん。くらいの気持ちでした、正直。
でもクラシックやピアノは好きなので、夜の宇和へGo☆
会場が乾燥しているので、大きなマスクをしました。
人が集まるところではマスク。私の鉄則。(笑)
始まってみると、
タイトルは知らなかったけれど聞いたことのある曲が多くて、
2台のピアノの合奏や連弾が迫力で、
ほおぅ〜、ほおぅ〜、と聞き入っておりました。
幕間の、兄弟の深々としたお辞儀や、
温かい表情に感動しつつ、プログラムの曲が終了。
アンコールで1曲。
スバラシイ。
アンコール2曲目。
後ろから(えっまだやるの?)という小声が聞こえて来ました。
そんな中で始まったのは、
なんと、「ふるさと」。
会場がざわつきました。思いがけなかったから。
会場がそれまで持っていた、慣れない場所への緊張感が、
一気にほぐれるのを感じました。
後ろからも(すごいね)という小声が聞こえてきます。
美しいアレンジに、涙がぼろぼろ流れて止まらず…
そして本当に、最後の最後、和音が静かに立ち消えて…
素晴らしかった!!
思わず立ち上がりました。拍手喝采!!
お辞儀をする兄弟と目があったような気がしました。
私も、何度も頭を下げながら拍手を続けました。
(ありがとう、ありがとう)という気持ちでいっぱい。
そして兄弟が幕下に消えて。
そしてふと我に返ると。
あらら。立っているのは私だけ。
ちょっと恥ずかしくなって、コソコソっと座りました。
立てばいいのに、田舎の人はシャイだなぁ。
会場の外ではサイン会が開かれていました。
CDを買うと、兄弟と握手できて、サインしてもらえます。
握手して、
「素晴らしかった、こんな小さな町に来てくれてありがとう!」と、
伝えたかったのですが、あいにく今の私はほとんど収入のない身。
残念に思いつつも、充分満足できていたし。
拍手でジンジンする手で、心地よく帰宅したのでした。
でもね。
どうにかね。
伝えたかったのですよ。ありがとうとね。
だから、パンフレットの端に書かれた主宰団体を、
ネットで検索してみました。
ありました。
ファンクラブ問い合わせ先のメールアドレスも載っています。
ここから、思いの丈を伝えましょう。
兄弟には届かなくても、主催してくれた方にお礼を。
でも長い文章は迷惑になりそうなので、
(もともとファンクラブ用のアドレスですからね)
短く、的確に、でも心からのお礼を。
そうしたら先日、すっかり忘れていた私に、
日本でのマネージャーさんから返信が届きました!!!
えーっ、返信来るんだ、的外れなメールしちゃったのに、と、
喜んで開いて読んでいると。
私への、来場への丁寧なお礼と、
兄弟へメッセージをお伝えしましたという内容。
そして。
> クトロヴァッツ兄弟は、
> 「スタンディング・オヴェーションをしてくださったマスクの女性」
> を確かに覚えているとのことでした。
と。
ああ、マスクしててよかった!!!(違)
> 兄弟から、くれぐれもお礼を伝えるようにと言付かりました。
と。
感動で、涙、涙、涙−…
喪中の今年は決して善い年ではなかったけれど、
年末になって、よい涙をたくさん流しました。
色々な方に、溢れんばかりの感謝の気持ちを込めて。
メリークリスマス。よい冬を。
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MicaPix http://micapix.com
どうぞ遊びに来てください、うぇるかーむ☆(⌒▽⌒ノ
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