旭1号の販売を関東に広めるべく動いているが
なかなか思うようにいかないのが現実だ。
しかしながらその素晴らしさに気持を取られる人がいるのも確かだ。
今の米市場は混沌としているかもしれないが
流れはまだ粘る米にあるようだ。
これは低アミロースのモチ米に近くなっている米の食感を美味いと感じる人が多いからだろう。
しかしそれは体に負担をかけるのでたくさん食べれないものであるらしい。
私も以前は粘る米が好きだった。
その感触に美味さを感じていたと思う。
自然栽培に出会って、安全なものに方向が振れた時から
その考えは段々変わってきている。
今ではあっさりとしたいくらでも食べられる米がいいと思うし感じている。
単にアミロースの値だけを指標にしていない。
しかしながらその値は粘る指標ではなくすっきりと食べれる指標にはいいと思っている。
もともと本物を追いかける性質もからんで
本当のものは何か?と追いかけて
旭1号にたどり着いた。
多くの掛けあわせた品種が2万種もある中から
全く掛け合わせの無いものへと向かう。
それは自然の中から出てきた全く安全なもの。
自然に近い、原種の品種が旭である。
そこから選抜してでてきたのが旭1号なのだ。
今の美味いと言われている米のルーツで
何も掛け合わせの無い品種は「亀の尾」と「旭」になってくる。
その後にササニシキもコシヒカリも掛けあわせで誕生しているのだ。
多くの品種が誕生したのは初めは作り手の都合、そしていかに売れるかの消費者への受け方へと流れていっている。
旭はその昔大阪の相場さえ左右したほどの品種。
日本人に大いに受け入れられていた品種なのだ。
ほとんど作付けが無くなったのは
倒伏しやすいの性質に合わせて
晩生から中生のの品種が出てきた時
台風による倒伏でかなりの被害が出たためらしい。
いっきに作付けがなくなったと聞いた。
あっさりとした上品な食感の旭は大粒で鮨に使われていた。
倒伏は自然栽培で肥料を使わない事で大丈夫なようだ。
3年も自然栽培でやったところではほとんど倒伏しない。
食べれば食べるほど美味く感じてくる。
粘る米はつらいと感じるくらいになってくる。
私はだんだんとその素晴らしさに惹かれ
これこそ求めていた米だと思うようになった。
昨年の旭1号はアミロース値20%を越えた。
種で入手したときは18.9%だったのにね。
かといってぱさついているわけでもない。
今年のはどんなふうな数値になっているか楽しみだ。
ここまで入れ込ませる米は初めて。
魅力いっぱいの旭1号を再興するべきと思っている。
問題点は自然栽培でやることで克服できる。
いや
これこそ本来この米の作り方だったのではないのか?
多くの人にその素晴らしさを感じてもらいたいが為
私は
「自然栽培旭1号」を作るのだ。

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