
私の手は以前はグタグタだった。
土を触るのが大嫌いで、絶対に農業なんてしたくないと思っていた。
しかしながら農家に育って手伝いをさせられるのは仕方ない。
そのたびにひび割れる手と足。
そんなに力仕事をするわけでもないのにやたらと角質化する皮膚。
寒いときにはそれがさらに割れて血が出てくるし痛いし・・・
軍手をするもその繊維がひっかり、その感触がたまらなく嫌であった。
当然人に手を見られるのなんてたまらないくらい嫌だったのだ。
もしかするとそれが農業に対する毛嫌いになっていたのかもしれない。
土を触った途端に嫌いな手になる。
風呂ではそれを綺麗にしたいがために軽石でゴシゴシと削り取る。
やりすぎて痛い。
土を触るというのはそういうものだと思っていた。
自然栽培をやってきて思うのは
今の手の綺麗さである。
昔の手伝いと違って自分の責任でやっていく以上多少の手荒れなんて気にしている暇などない。
そういうことを気にしなくなってたというか、そんなことを考えることなどないくらい必死だった。
ふっと気がつくと、手が綺麗だ。
力仕事で恒常的に豆がある固い手ではあるが、ひび割れなど全くない。
これは?
この5年間に土を触るのが嫌だと思っていたのは初めのころだったかな?
軍手のしたにビニールの手袋を重ねてやっていたものね。
いつからか軍手さえ使わなくなっている。
力仕事で手が痛むときには使うけれど
それ以外はほとんど素手でやっている。
なのに綺麗な手。
これは土が綺麗になってきているからではないだろうか?
余計なものを抜いてしまうことを常に考えてきていただけ。
こんな効果もあるとは
凄いね〜〜〜自然栽培

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