2016/10/3

りんりんふぇす2016  寺尾紗穂

日曜日は南青山「梅窓院」に「りんりんふぇす2016」を観に行く。
シンガ―寺尾紗穂と雑誌ビッグイシュ―が路上生活者支援のために行なっている音楽フェス。
昨年初参加。でも夜に某ロケンローラー(笑)のライブがあったため途中ヌケ。
今年は全部、見たかった。
例年人気のこのイベント。今年はなんと売り切れ。多くの人が並び食事コーナーも盛況。
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演奏は仏壇を背(!)に行われる。司会進行は同じ浄土真宗のお坊さん。
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ライブ前、配られたプログラムの寺尾さんのエッセイを読む。表現することへの想い、
昨今の風潮への危機感、フツーに生きられないヒトへの温かい視点が綴られている。
これを読んだだけで、此処に来た甲斐があった、そう思えた。

○前半。寺尾紗穂、マヒトゥ・ザ・ピーポー、ソケリッサ
@寺尾紗穂
 最近出した民謡の子守唄のカバーアルバムから2曲。その後は新曲2曲。
 新曲も矢張り生きることへの優しい視点が込められている。音源化希望。
 最後は「楕円の夢」をソケリッサと。あ、もうやるんだ。オ―ラスにやると思ってた。
 この日、ソケリッサダンサーは5人来るはずが1人欠席だそう。その理由は○××(笑)
 それを笑い飛ばす寺尾さんも客席もサイコーにステキだと思った。
 寺尾さんの歌とピアノに乗ってソケリッサは踊る。決して美しくも無く上手くも無い。
 でも、その踊りが「青い空の下、曖昧な道をあえて進んで行く」この歌にピッタリだった。
 途中、何度もソケリッサの上に青い空が見えた。確かに見えた。

Aマヒトゥ・ザ・ピーポー
 長髪のシンガ―。アコギを鳴らしながらフォークタッチの歌を歌う。
 柔らかい声とギターのオトが心地いい。あまりにキモチ良くて少しウトウト。
 最後は寺尾さんとのセッション。声の混じり具合が実にキモチいい。また眠くなった。
 (゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ☆

Bソケリッサ
 眠気覚ましに外で顔を洗っている間にソケリッサのパフォーマンスがスタート。
 そういえばソケリッサを単体で見るのは初めて。いつも寺尾さんとセットで見てたし。
 アンビエントな音楽をバックに3人のダンサーが創作ダンスを踊る。
 途中で寺尾さんがピアノとスキャットを付ける。
 深い海の底に閉じ込められていたが、1人1人羽ばたいていく感じ。
 シリアスなようでユーモラス。美しくないけど・・見惚れてしまう。
 バレエやヒップホップダンス、ジャズダンスとも違うオリジナルの踊り。
 ある意味、人間の根源的な体の動きを表現してるような気がした。
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○中盤:座談会 テーマ:生きること、表現すること
 「生きることと表現」をテーマにトーク。寺尾さん、貧困問題に取組んでいる稲葉剛さん、
 作家の星野智幸さん、ソケリッサメンバー、そして司会は僧侶の吉永岳彦さん。
 色んな立場の色んな人の視点で多様な意見が出る。
  ・表現は自分を救け、癒す。全ての人に表現の楽しさを知って貰いたい。
  ・路上生活者に小説を書いて貰ったらトンでもなく自由でオモシロかった。
   ホームレスを止めて社会に戻り会社勤めをすることだけが良い事じゃない。
  ・人の目を気にすると表現が出来なくなる。その恐怖を乗り越えてこそ楽しめる。
  ・ホームレスに踊って貰いたかった。道でお尻を出して寝ている人を見て、こういう
   人に踊って貰ったらオモシロいモノが出来ると思った。
  ・ソケリッサのダンスは高度な技は使っていない。日常生活の延長にある動き。
   そのデフォルメした動きはやっていて楽しい。
  ・踊っていて反応があるのが嬉しい。路上でビッグイシュ―を販売していて
   人の目に曝されるのには慣れている。他人の目は怖くない。
   むしろ喜んでもらえると、こういう人たちを裏切れないな、と思う。
  ・理想の踊りなんか追求しない。これをやって先がどうなるとか考えない。
   現在(いま)を楽しむ、それだけ。
  ・表現は全ての人の物。上手いとか技術はどうでもイイ。でも他の人と同じでなければ
   ならないという風潮がある。フツーの人こそ「表現する怖さ」を乗り越えられていない。
   今日のライブの最後、皆で歌って踊るのでお客さんも是非参加してください!

 非常に有意義な時間だった。例えばホームレスの人がダンスする、その事に眉を顰めて
 非難する人が居るかも知れない。でもソケリッサのダンスにオレは感銘を受けた。
 お金を稼ぐとか製品を売るとかしてなくても、それって誰かの役に立ってる事じゃん。
 それって凄いことじゃないか? そして、若し「役に立たない」としてもそれが何だ?
 ニンゲンとかイキモノを「役に立つ・立たない」で判断するなよ。
 この座談会は今回このふぇすに参加して得た最大の収穫だった。
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○後半。原田郁子、知久寿焼、二階堂和美、全員セッション
 @原田郁子
  後半は郁子嬢からスタート。ピアノ弾き語り。フィッシュマンズや大友さんイベントで
  何度か見たけどソロを見るのは初めて。満面の笑顔。この場に居るのが凄く嬉しそう。
  「ピアノ」「青い闇をまっさかさまにおちてゆく流れ星を知っている」を弾き語る。
  素晴らしく美しいピアノと声。最後は中島みゆき「時代」のカバー!意外、でも良かった。
 A知久寿焼
  元たまのシンガ―。飄々とした立ち姿は数十年前TVで見た時と変わっていない。
  アコギやマンドリンを弾きながらサイケなフォークを繰り出す。
  「らんちぅ」が聴けたのが良かった。
 B二階堂和美
  ラスト。この日一番注目してたシンガ―。大友良英さん周辺で名前はよく聴く人。
  歌はソウルフラワーのトリビュートアルバムで聴いたきり。
  郁子嬢同様、しっとりピアノ弾き語りするかな?と思ったらトンデも無かった。
  風船で創った飾り帽子を被って歌い踊る。歌うのは昭和歌謡曲の様なジャズの様な
  ブルースの様な・・なんかワケがワカラン世界だ。
  歌声はサッチモから美空ひばり、アイドル風と七色変化。喋ると瀬戸内寂聴(笑)
  そして珍妙な踊りをする。此処は昭和の歌謡酒場か?六本木の倶楽部か?
  自由すぎる。お客さんを巻き込んでカオス状態。その混沌が愉快痛快。
  途中から郁子嬢とのセッション。郁子嬢、楽しいのか、弾きながら爆笑してる(T▽T)
  二階堂さん、客席を煽りコ―ル&レスポンス。郁子嬢「楽しい〜!」と絶叫。
  いや、ホント楽しいわ。凄いヒトがいるもんだ。また見たいぞ。
 Cラストセッション
  ラストは全員でムッシューかまやつ「なんとかなるさ」のcover。
  このフェスのラストを締めくくるに相応しい歌。シンガ―、ソケリッサ全員登場。
  稲葉さんも星野さんも吉永さんもステージに上がってる。
  寺尾さんの呼びかけに答えてかなりの数のお客さんが登壇する。女性、親子連れが多い。
  歌開始、でも寺尾さん以外は・・・全員踊って、誰も歌ってない(T▽T)
  お客さんも恥かしがることなく笑顔で踊ってる。自由でカオスな空間。
  オレは・・あそこに立つことは出来ないな。そんな度胸は無い。
  でも、この場に居るだけで充分楽しい。このカオスに身を浸していれば自由になれる。
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素晴らしい瞬間(とき)を過ごせた。翌日見たカネと同じ位、自由でカオスだった。
カネが地下室でのカオスなら、こっちは陽だまりのカオス。でもどっちもサイコーに愉しい。

オレ自身は好き勝手、自由に生きている。生きていて抑圧とか縛りはそんなに感じない。
ただ、社会全体を覆う不自由な空気を感じる。
例えばデモをする若者にイイ歳をした大人たちが罵詈雑言を浴びせる。
貧困者をバカにしたり、抵抗できない相手を追い詰めたり病人に酷い言葉を投げつけたり。
なんで、みんな優しくなれないんだろう?こんなにお互い責めあってばかりなんだろう?

この日「りんりんふぇす」で見た物、感じたこと。
それはお金を優先したり弱者を叩いたり、ニンゲンを役に立つ・立たないで簡単にぶった切る。
そんな世界とは、別(オルタナティブ)の道を指し示してくれたような気がする。
いや、このふぇす自体がヘイト的な社会への「アンチテーゼ、問題提起」と感じた。

一般の人ももっと表現するとイイか。オレが此処でやってるのも一種の表現かも。
いや、そんな大層なモンじゃないな。日常感じたことを唯吐き出してるだけ。それだけ。
でも、日々見たもの、感じたものを綴っていれば確実に自分の中に何かが残る。
その「何か」があれば暴走したり狂ったりしないような「歯止め」が出来る気がする。

ヨモちゃんは自由でイイね。でも、自由ってなんだ?
ワカンナイね。でも無くさないように・・しようね☆
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