2010/6/24

なつかしさ、じゃない  オトの記憶(CD、ライブ)

以前書いたがボクは想い出がすくない。
十代、二十代、三十代前半のことをほとんど憶えていない。
いつ何があったか?は当然憶えてる。
ただ、どんなことを感じたか?どんな風景を見たか?
楽しかったか?悲しかったか?の感情は見事に抜けている。欠落している。

だからオンガクを聴いても昔のことを思い出す、はない。
長年ファンの元春の曲を聴いてもそう。昔の想い出を重ねる、はない。
あくまで重ねるのは「現在(いま)」の自分。
オンガクを聴いて「なつかしさ」を感じる、は絶対ない。

ただ・・・祥子さんだけはちがう。
祥子さんを聴くと矢鱈昔を想い出す。過去を振返る。
そして・・・想い出すのは苦しい記憶だ。痛い感情だ。
ココロの中に封じ込めた感情。消し潰した想い。それが一挙に甦る。
だから、祥子さんを聴くというのは結構ハードな作業だ。
ここにもなつかしさなんてない。絶対ない。

この前、高野寛のベストアルバムを買った。
デビュー当時から2004年までの代表曲を収録したアルバム。
初期の「See You Again」「虹の都へ」の分厚いサウンドが微笑ましい。
高野クンを聴きだしたことでYMO、トッド・ラングレンも追いかけた。
同時期デビューの遊佐未森、祥子さんも聴きはじめた。
ある意味「サブカル」に目覚めたのは高野クンのおかげかも。

前にも書いたがある時期から離れた。
その離れた時期のシングル「All over,Starting over」を聴いたら・・
なぜか泣きそうになった。

この曲をチャンと聴いたことはない。シングルもアルバムも買ってない。
ただ好きだった土曜ソリトンBの主題歌だったから毎週耳にしてた。

あの番組、好きだったな。いろんなテーマをとりあげて。
YMOのメンバーが出演したり最高にオモシロかった。
あのころオンガクをいっぱい聴いてたし毎週のように美術館に行ってた。
イッパイいろんなことを知ろうとしてた、吸収しようとしてた。

今思うと自分のその焦りっぷりが恥ずかしい。痛い。
オンガクたくさん聴いた、絵をたくさん見たからって自分は変わらない。
でも当時は必死だったな。何か手にいれようとしてたんだな。

なつかしさ、じゃないな。そんな恥ずかしい想い出に浸りたくはない。
そんなの真っ平ゴメンだ。
泣きそうになったのは歌が素晴らしかったから。歌に力がある、そのせいだ。

来月、渋谷で高野クンのライブを見る。20年ぶり。
きっとこの曲も歌われるだろう。いや、ぜひ歌ってほしい。
あの時代の恥ずかしい自分を想い出しながら一緒にうたいたい。
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