「日本共産党改革の最大のチャンスとしての今回の参院選」
政治とか経済
参議院選挙が始まりました。
長期的には、この20年以上に渡り、党勢が衰えつつある我が日本共産党ですが、今度の参議院選挙では、民主党の崩壊を受けて、一部の無党派層が日本共産党への支持へと回ると予想され、各種の世論調査でも(先の東京都議会選挙に引き続き)議席増になるのでは?…などと言われています。
しかしこれを「自共対決の構図が理解されてきた」などと言って、ぬか喜びしている様では、今回と同じ様な事が過去に社会党の崩壊時に起きた事を忘れただけの、救い様の無い楽観主義か、仮に議席が倍増したとしても、同じく議席増加が予想されている【自民党】に比べれば、とても「自共対決」などと言えるような【絶対議席数】では無いのは、火を見るよりも明らかであり、とても【相対的な数量的な力関係】で、自民党に国会で抗して何らかの対案を通す事が出来るだけの数にはならないのは、このままでは明らかと言えましょう。
こういう(政治的な)好況期やら不況期における【経営学】というのは、何も政治に限った事ではなくて、【企業】などの一般的な事業体では常識的な認識の部類に入りますが、一般的に【好況期】にこそ【自己変革】のチャンスがあり、それを始めるのが【不況期】に入ってからでは【手遅れ】という事が7あります。
つまり、久しぶりに躍進できる可能性の高い今回の参議院選挙こそが、長期低迷傾向を持つ日本共産党にとって、自分達自身を振り返って【
日本共産党が自己改革をする党改革】を、この参議院選挙期間中に打ち出す事は、他が駄目だったから…という単なる【消去法】での一時的な投票の受け皿では無くて、本当に積極的な党支持を抜群に躍進させられる最大のチャンスでもあるという事です。
【日本共産党が自己改革】をする「党改革」とは、本ブログの過去の記事…
日本左翼の再建の為の、日本共産党の自己改革(案)2012/4/8
http://blue.ap.teacup.com/nozomi/130.html
…を参照して頂ければ解る様に、単に小手先の「改革」では無く、日本共産党を本当の意味で国民に開かれた政党=今のムラ社内的な内輪だけの了解で方針や政策や人事が成り立つ引き籠り政党では無くて、例えば目指すべき社会(「ベーシックインカム」の再分配社会か?ジョン・E・ローマー的な「市場社会主義」の社会か?…とか)についてでも、意見や方針の個人的な違いをオープンにして、一般党員による【党首選挙】をやるような意味でまで、もっと開かれた政党にならなければ、かつて社会党が崩壊した時や、今回みたいに民主党が崩壊した時みたいに、一時的に消去法で【雨宿り】する【少数】の浮動票からの得票が有っても、決して【積極的】な支持は、広がる事にはならないでしょう。
(これは、少なくとも、私の周囲では、党に投票してくれる人の中でも、少なからぬ意見ですが)
※参考:きまぐれな日々 安倍内閣支持率は低下するも自民支持層の忠誠度は堅い
思想面において、自由で開かれた内部の多様性の表明があり党内の多元主義を保証しつつも、行動面では団結を守り綱領(社会主義的な展望を含む)において団結するというのは、国民に定着しつつ議席占有率が10%を超えている、【ドイツ左翼党】…
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E5%B7%A6%E7%BF%BC%E5%85%9A
…などを見れば、決して不可能な事では無いのは明確ではないでしょうか?
組織とは人間の集まりなのですから、個人間で意見が異なる事は自然な事であり、それをオープンにして議論を闘わせる姿を公開していてこそ、一種の閉じた「カルト」としか見られていない現在の日本共産党への見方を変えて、もし間違いがあっても間違いをオープンに議論する姿勢が認められれば、仮に現在の党が完璧な存在には映っては無くても、自分も党に参加する事で、党をより良い方向へ進めようという人は増えて、本当の意味で=実質的な意味で国民に【門戸が開かれた政党】に、脱皮する事が出来るでしょう。
どうか、この(ひょっとしたら日本共産党にとっては最後の?)自己変革と飛躍のチャンスを、日本共産党が最大限に活かす事を、願って止みません。

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