前回の続き・・・
さて、「プロになる!」と決心して高校を卒業した僕は、レッスンに通うことにしました。
ジャズを教えているスクールはその頃も結構あったのですが、バイトしながら武蔵野音楽院の単科課程で個人レッスンがあったのでそこで勉強することにしました。
そこで、超個性的な
sonic solfa music method TM.というメソッドを開発した沢村満氏にレッスンを受けました。その後2年ほどレッスンを受けつつ、ボチボチライブ活動を始めて行きました。
人前で吹くようになってからは、だいたい半年から1年周期ぐらいでマウスピースを変えて行きました。
まず最初に自分で買ったマウスピースはやはり
メイヤーの5MMだったと思います。しかし、これはあまり使いませんでした。
オットーリンクも買ってみましたがなんとなく肌に合わず、次にたどり着いたのは
ビーチラーのラバーのS7Sでした。
吹き始めは全然コントロール利かなくて大変でしたが、慣れるとボリュームも出てとても楽に吹けるマウスピースでした。その後もう少しダークにしたいと思い選んだのが
ビーチラーのメタル7でした。これもかなり気に入って使っていました。
その後、やはりもっとバピッシュな表現がしたくなり、オヤジの使っていた
ブリルハートのストリームライン#4を結構長く使っていました。
ビーチラーでメタルに慣れていたせいか、どちらも違和感なく吹けるようになっていたので、これまたオヤジの使っていた
セルマージャズメタルのFもキャバレーのバンドやりはじめぐらいまで使いました。
セルマーメタルは結構クセモノで吹くのにコツがいりますが、その後新しいシリーズのジャズメタルFを2本も買ったり、知り合いからGを譲ってもらったりしてかなりハマりました。
セルマージャズメタルはなんともいえないいい音がします。時代とかジャンルとかがあんまり関係ない、とても意思の強い芯のある音です。ラバーでもそうなんですが、セルマーの楽器にセルマーのマウスピースを使うと、「ああ、この楽器があってこのマウスピースがあるんだな・・・」と納得してしまうような何かがあると僕は思っています。
その後、キャバレーで毎日仕事で吹くようになってから、
ユージン・ルソーのジャズメタルの8をオヤジから借りてやはり1年ぐらい使いました。
これもまたいいマウスピースでした。バッフルとチェンバーが特殊な形状でビックリしましたが、吹いてまたビックリでした。フラジオ面白いように当たる!チェンバーが狭いのにキンキンしない!ピッチも分かりやすい!とかなり高性能なマウスピースで周りからも評判がよく、その後
「改造君」のきっかけになるマウスピースに変えたときは、「大堀ちゃんルソーの方が良かったのになあ」と言われるほどでした。
そして、その評判の良かったルソーの次に使ったマウスピースが全ての始まりでした。
つづく・・・・

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