シリアスな面とコミカルなところが2時間の一つドラマの間に出てくる。話に落差がつくのは分かる。俳句でも何でも取り合わせは大切だ。正反対のものを抱き合わせにする効果は大きい。HEROの話。つかみは登場人物が超コミカルに動くところからやってくる。それぞれの立場をお互いの台詞の中で説明し合うのはドラマの始まりには避けられない。このばかばかしさを何とかできないのか。この演出家は諦めていない。気が利いている。導入部分のばかげた身振り手振りは名刺代わりの自己紹介でもある。
脚本福田靖、演出澤田鎌作、久々に優れた人たちだ。ワシはそう思う。「踊る大捜査線」も澤田鎌作さんだった。道理で作品の作りが似ていたのだ。本当に細部に至るまで気配りの細かい人だ。エキストラで出た人は絶対見るだろうし、ご当地色から趣味の釣り、偏光グラスの小道具に至るまで結構マニアックだ。でも、石鯛にスイカはないだろう。黒鯛だよ。本当はね。
お笑いのギャグも取り込んで、にやりとさせる。「とったどー」「おめーに食わせるタン麺はねぇー」など。
新手の「ないよ」、ギャグを捩(もじ)った台詞がわざとらしく出る。「あるよ」の決め台詞は最近ワシがお気に入りだ。買い物ではしょっちゅう使う。薬屋で「ひまわりカードをお持ちですか」・・・「あるよ」。ホームセンターで「ユーホーカードを・・」「あるよ」。スーパーで「ポイントカード・・・」「あるよ」
まだ一度もうけない。こっちは必死でがんばっているのに、・・・うけたら報告します。〆(..)para1002n(ぱら仙人)


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