とうとう年貢の納め時がやってきた。後は利権に群がる人たち、官僚の後押し、財界の後押しでトップを目指す人の顔が表に並ぶ。考えてみれば状況は何一つ変わっていない。ねじれ国会も、少子化も、債務超過も何一つ変わっていない。変わるのは市民目線で政府が国民に頭を下げるその役目の人がいなくなったというだけだ。政府が頭を下げて国民に謝れば、補償金がたくさんいる。困るのは官僚の懐具合、税金の使い道をもてあそぶ利権の人脈に連なる人たちだ。分け前が少なくなる。市民目線が一番の敵だった。
権力の中枢は官界や財界に目を向けておいてもらいたい。市民目線などとんでもない。誰からも相手にされなかったとんでもない人が実は一番利用しにくい安全な人だと気が付いたときにはもう遅い。がんじがらめに財界や高級官僚に絡め取られて市民感覚の政治は遠退いてしまう。マスコミを操り、世論操作をしてメディアぐるみで引き摺り下ろしたこの罪は重い。
考えてみれば、市民目線の政治なんてただの一度も実現したことはない。実現すればそれこそ江戸時代以来、初めての市民革命が起こったことになる。そんなことは一握りの官僚や一握りのお金持ちが許すはずがない。知らぬ間に市民革命が起こっていたなどとそんな状況をT大出や既得権に守られた人たちが黙って見過ごすはずがない。
夢だったのだ。われわれは夢を見ていたのだ。・・・真夏の夜の夢。
誰がやってもこれからは復興特需が待っている。利権に群がる人たちに税金が食い物にされていても、大して問題にもならない。経済が上向く宣伝を吹き込まれ、新しい総理だから経済が上向いたように宣伝され、誰がやってもこれからは復興が経済の柱になるのに、新しい総理の手柄のように吹聴される。庶民の顔色を見ながら思いつきでころころ方針を変えられてははらはらしていた人たちはこれからは一安心。本当は何にも変わってはいない。状況は何も変わってはいない。
安心を必要とする人たちが、うまみを吸える人たちが露骨に入れ替わるだけだ。
夢のような話だが、選挙で選ぶのは政治家ではなく官僚や財界トップにしてもらいたい。この人たちを名指しで選んで決めなければこの国は変わらない。利用されてうまく操られている人形だけ取り替えても何も始まらない。

para1002n(ぱら仙人)
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