SS戦の最終局は通算64局目で、ちょっときついといいながらも4子に戻しています。実はこの棋譜は2011/8/3「四子局頓死」で一度取り上げていました。右上隅で攻め合いの黒は一眼しかなく死んでいるのですが、左辺の白もコウに受けなきゃならなかったところをうっかりツイで頓死してしまいました。
黒202のコウ立てに利かずに二段コウ

SS戦最終局だったので、もし白がコウに受けていたらどうなるのか。「天頂の囲碁3」黒を四段に設定して私が四段に挑戦して打ちついでみました。黒(コンピュータ)202手のコウ立ては単純に一路右に抜いていれば渡りを見て黒が生き返るので放って置けませんが、置きでは渡りもありませんし、白はコウを解消してしまいました。

【棋譜ソースです】
お手持ちの囲碁棋譜ソフト「ポケットゴバン」とかウェブサイト上の「棋譜なう」などに読み込んで再現してみてください。
(;GM[1]FF[1]SZ[19]NE[W]SS[@@]AP[StoneLeaf2]BR[4d]PB[S飽S道+天頂四段]PW[仙人]DT[1994月10月31日]HA[4]RE[W+R]EV[SS戦]GN[四子局]KM[0.0]OM[231]AB[dd][dp][pd][pp];W[fc];B[cf];W[nq];B[pn];W[qf];B[nd];W[lc];B[jc];W[le];B[je];W[oe];B[od];W[mf];B[pe];W[pf];B[mc];W[ld];B[lb];W[kb];B[nb];W[la];B[mb];W[kc];B[ne];W[of];B[nf];W[ng];B[qe];W[re];B[rd];W[rf];B[pk];W[pi];B[lp];W[qq];B[np];W[pq];B[qp];W[rp];B[ro];W[op];B[oo];W[oq];B[rq];W[sp];B[so];W[mp];B[no];W[mo];B[lo];W[mn];B[lq];W[mq];B[hp];W[rr];B[sq];W[jg];B[ln];W[nk];B[oj];W[pl];B[ql];W[qk];B[qj];W[rk];B[rl];W[rj];B[pj];W[qi];B[ol];W[ni];B[nj];W[mj];B[mk];W[oi];B[pm];W[ml];B[lk];W[ll];B[nl];W[mm];B[hn];W[fe];B[dc];W[ck];B[cn];W[fr];B[eq];W[fq];B[fp];W[iq];B[er];W[jr];B[lr];W[jo];B[jn];W[io];B[in];W[ho];B[gn];W[go];B[fo];W[gp];B[fl];W[kk];B[lj];W[km];B[kn];W[kj];B[li];W[lh];B[ki];W[ji];B[kh];W[kg];B[ch];W[jh];B[mi];W[mh];B[ok];W[di];B[eg];W[fi];B[ff];W[gf];B[ee];W[fg];B[ef];W[ge];B[fh];W[gh];B[gg];W[eh];B[fg];W[hg];B[dh];W[ei];B[gi];W[hh];B[gj];W[ci];B[cl];W[bl];B[bm];W[dl];B[cm];W[fk];B[gk];W[el];B[fm];W[bj];B[fs];W[hr];B[eb];W[qc];B[qd];W[rc];B[sd];W[pb];B[ob];W[rb];B[pa];W[qa];B[oa];W[pc];B[fb];W[hc];B[hb];W[ib];B[gc];W[gd];B[gb];W[ic];B[os];W[or];B[ns];W[ps];B[ms];W[sr];B[sk];W[si];B[fj];W[bh];B[bg];W[ek];B[ej];W[dj];B[ah];W[ai];B[bi];W[hl];B[il];W[bh];B[ma];W[oc];B[bi];W[ak];B[aj];W[gl];B[hk];W[ai];B[ja];W[bh];B[ra];W[sa];B[bi];W[aj];B[hs];W[is];B[an];W[al];B[gs];W[gr];B[es];W[ik];B[jp];W[jq];B[ip];W[kp];B[kq];W[hq];B[jl];W[kl];B[qs];W[qr];B[pr];W[hj];B[jk];W[jj];B[ka];W[ia])
事件はそれだけではありません。黒は投了するのですが、形勢判断を見ると投了した黒が23目も勝っている判定です。奇奇怪怪。死んでいる右上の黒を死活から除外してあります。もう手段は残っていませんが、形勢判断では可能性があるかもしれないという保留判定になっているのです。同じコンピュータが筋の読みでは死んでいるので投了です。このギャップがこれでいいのかなと腑に落ちないのです。
形勢判断は真っ直ぐ下がりきって単純にして短時間に計算するのでしょうが、死活を除外して計算してもそれは意味がないと思います。本当にコンピュータは強いことは強いです。形勢判断はあくまで形勢判断ですから、実践の読みがしっかりしていれば、緩まず最善の手を打てている限り問題はないようなものの、やはり、実践対局以外のことについても、もう少し改良の余地がありそうです。これからどんどん進化するんでしょう。楽しみです。

para1002n(ぱら仙人)
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