20日から間食をやめて、今日で6日目になる。
タバコをやめたときも、酒をやめたときもいつもそうだが、遠ざけない。タバコをやめたときは、新品のタバコの口を切って、いつも胸のポケットに入れて持ち歩いた。ライターは持たなかったが、タバコはいつも傍にあった。ワシはタバコが吸えないんじゃない。いつでも吸えるのに吸わないんだ。とても意志が固い。すごい奴だな。自分に陶酔していた。
酒をやめたときも同じ様なことで、やめる前の日に呑めるだけ呑んだ。翌日残ったウイスキー、ブランデー、焼酎、日本酒、ワインのまだ入っているビンをテレビの前に並べた。ワシは酒が飲めないんじゃない。呑まないと決めたから、目の前にあっても呑まないんだ。ワシはとてつもなく意志が固いと自分に惚れ惚れした。酒の席には断らずに出た。酒を勧められても頑固に断るのを楽しんだ。やがて絶対呑まないことが周知徹底して勧められなくなったので、張り合いをなくし、酒の席には行かなくなった。
というわけで、今回は間食だ。菓子とか、果物とか、甘いものだけは何度かやめてはいつの間にか復活している。糖分が必要なときや、果物が必要なときがあるので、科学的に理屈に勝てない時期が来る。元々砂糖は一切受け付けなかった。砂糖の入っている飲み物や食べ物は、咽がぬるぬるして気持ちが悪かったのだ。それが酒をやめて体質が変わり、甘いものを拒否しなくなった。酒で摂取していた糖分を摂れなくなったので、菓子で体が補おうとしているらしい。潜在意識の中に糖分は体が必要として、欲しがっているという思いがあるので、糖分は補給してやらなければならないという理屈に折れてしまう。
一旦復活すると、味を極めようとして、あらゆる甘いものを片っ端から試すようになる。度を越してしまうのだ。

タバコでもそう。あらゆるタバコの味を極めようとして、缶入りショートピースのフィルターなしに行き着いてしまう。酒でもそう。あらゆる酒の味を極めようとして、とことんなんでも呑み比べて、毎日気を失うまで呑み続ける羽目になる。酒はもう何年も呑まないが、一度復活したことがある。一旦始まると、ここで切り上げるというブレーキが利かなくなる。というわけで、甘いもの拒否生活の今日が6日目なのだ。
ワシが甘いものを食わなくなったら、安心してエミちゃんは缶入りのクッキーを仕入れて来て、目の前の机の上に置いている。とても協力的ないいヨメだ。〆(..)para1002n(ぱら仙人)


←今押して♪

0