とあるお店で朝ご飯兼昼ご飯を食べ終えて一服してたら家族連れのお客がボクの隣のテーブル席に座りました。
お父さんとお母さんと男の子。その小学高学年ぽい男の子が曇った顔をしているのが気になって様子をうかがっていました。
会話聞いていると、どうやらそのお父さんはこれからお母さんと再婚する義理のお父さんになる人のようでした。
テーブルに料理が運ばれましたがその男の子は食べようとしませんでした。すごく悔しそうな顔をして料理を睨んでいました。
母「○○の好きなハンバーグだよ食べなさい。」
男の子「・・・いらない」
母「冷めちゃうから早く食べなさい」
男の子「こんなもんいらない!」
母「ちゃんと食べなさい!」
かなり沈黙が続いてその子は涙を流しだしました。
急にその子は涙を流しながら食べだしました。
母「何で泣くの!じゃあ食べなくていい!!」
男の子「・・・食べる」
母「おいしいでしょ」
男の子「まずい」
母「・・・ゆっくり食べなさい」
母「本当はおいしいんでしょう」
男の子「おいしくなんかない!」
母「じゃあ食べなきゃいいでしょ!」
実にくだらん!
何でその子の気持ちがわからないんだ!その子はきっと自分の立場がわかったんだ。
早く大人になるために早く大きくなるために早く自分で飯が食えるようになるために涙を流しながらご飯を食べだしたんだ!
きっと本当にまずかっただろう。どんなに好きな食べ物でもそんな気持ちで食べたらおいしくなんてない。苦しかっただろう。辛かっただろう。惨めだっただろう。
悔しかっただろう。

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