超能力を得たヒーローゆえの孤独と悲哀、やるせなさ……
従来のヒーロー番組では味付け程度に触れられていたこれらを
真っ向から踏み込んだ形で描写して見せてしまった、そのあまりに
生々しくも泥臭い作風によって、リアルタイム視聴世代を中心に
少なからぬ衝撃を与えた、ある意味ではピープロ・タッチの粋。

そんな異色作、1973年放映『
鉄人タイガーセブン』のOP主題歌、
ヒットメーカー・菊池俊輔氏の“菊池節”が例によって冴える名曲を
今夜は敢えてのインスト版にてご紹介。
そう――
第17・18話のVS地震原人戦、そして最終話、水牛原人と
ムー帝国戦闘員、そしてムー大帝の脳髄と一体化することで
自らが帝国の真の支配者になったと豪語するギル太子との
最終決戦に臨むタイガーセブンの雄姿を熱く鼓舞してくれたのは
他でもない、この主題歌メロオケだったのです。

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