ここのところすっかり「宇宙猿人ゴリ」づいている本カテゴリ。
てなわけで、今回もやっぱり「ゴリ」怪獣!

都合三回目となる今回は、第23〜24話の“クルマニクラス前後篇”における
ヒール役として印象深い暴れぶりを見せてくれたバロンザウルス。
マーミットから2000年に、クルマニクラスとの二体セットによって販売された
「ビニパラベビー」シリーズの一品です。
さて、まずは劇中登場のバロンザウルスから。

今回は幸い、手元に比較的カラーリングの鮮明なスチール写真がありましたので
それと首っ引きの上でソフビを塗装していきます。
で、完成しましたのがこちら!

元々はモッグスと同じく、NG企画「豹マン」用の怪獣“バルゴドン”として
造形されながらお蔵入りになっていた縫いぐるみが、角や牙を新たに追加されたり
体色を塗り直されたり、といったお色直しによって生を得たこの怪獣。
ゆえに今回のリペイントでも、あえて成型色の茶色を活かしつつ再塗装することで
「縫いぐるみ改造のリサイクル怪獣」としての雰囲気を演出してみました。

体はガンダムカラー・ハイザック用の「グリーン6」を基調としたドライブラシ処理、
牙と角をホワイト、全身を覆った骨状(?)のディティールは、ベージュ塗装の後に
コピックのブラウンとカラーレス・ブレンダーを併用して、実際の縫いぐるみ同様の
“ビミョーに退色しかかった感じの象牙色”を再現。
そして目を黄色で塗装後、意外にクリクリして可愛い黒眼を入れてやって
最後に艶消しスプレーで全体の光沢を落ち着かせれば出来上がりです。

登場回におけるもう一方の雄・クルマニクラスが、そのデザインや造形、
キャラクター性などにおいてあまりに鮮烈であるがゆえに、いまひとつ印象の薄い
このバロンザウルスですが……クルマニクラスの悲劇性を引き立たせるために
あえてヒールに徹してみせたキャラクター造形の潔さや、いかにも怪獣然とした
二足歩行ゴジラ型の、正統派怪獣としてのシルエットの魅力、クライマックスにおける
堂々の暴れっぷりなどが相まって、単に「クルマ二クラスの引き立て役」という
一言だけで片づけるにはあまりに惜しい名獣である、と言えましょう。

さて、ラストを飾るはこの顔ぶれ……
そうです、現時点において第27話「大激戦!! 七大怪獣」に登場した
怪獣たちのうち、四匹までをこうして手元に揃えることが出来たわけなのです(笑)。
さぁて、あとはゴキノザウルス、ネズバートン、モグネチュードンの三匹だっ!
……でもこの三匹のソフビって、中古市場にもネットオークションにも
なかなか出回ってくれないんですよね〜(苦笑)。

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