「破壊せよ、征服せよ!」
「汝らの支配者たる余、「星帝」ユニクロンをして
全宇宙・絶対至高の支配者たらしめよ。
破壊せよ、征服せよ……!!」

遂に、ユニクロン帝国の「大侵略」が始まった。
圧倒的な武力が、ウルトラマンベリアル戦によるダメージが回復しきらない
全宇宙の平和な惑星へと向けられ、容赦なくこれを制圧していく。

全宇宙を席巻する、「星帝」ユニクロンの野望!
そしてその暗黒の魔手は、今まさに我々の地球へも向けられていた――
過去の戦歴から、帝国にとっても因縁浅からぬ「特別な惑星」。
そんな地球を制圧せんと名乗りを上げたのは、精強無比の無敵艦隊を束ねる
帝国きっての武闘派、“暴将”アイアロンである。
アイアロン「ブッハハハハ! ユニクロン陛下、お嬢様、ご照覧あれ――
一気に地球を攻め落とせ、レギオノイド軍団・出撃せよ!
歯向かう者どもは、ただひたすら征伐あるのみ!」

“暴将”アイアロンの号令一下……
地球の各地へと向けて、無数の巨大な火の玉が急降下していく。
ズゴゴゴグワァーンっ!

次々と地上に激突し、大爆発を起こす火の玉!
その炎と、もうもうたる噴煙の中から、無機質な機械の駆動音を唸らせつつ
帝国機兵・レギオノイドが一体、また一体と身を起こす。

悲鳴をあげ、逃げ惑う人々の上へと覆いかぶさるようにして、レギオノイドが
隊列を組み、金属質の足音を響かせながら進撃を開始する。

全世界において、一斉に開始されたユニクロン帝国の総攻撃――
レギオノイドの両腕に装備されたドリルが唸りをあげ、ビーム砲が火を吐いて
我々地球人類の文明めがけて襲いかかってくる。

爆発! 炎上!
レギオノイド軍団の威力の前に、次々と地球の文明が破壊されていく。

世界各国で猛威を振るう、鋼鉄の大軍団。
もはや、地球の運命もこれまでかと思われたその時――
燃え盛る業火の中から、敢然と立ち上がった勇者たちがいた!

おお、見よ!
スーパーマンが、バットマンが、ライトスピード・パワーレンジャーたちが、
アイアンマンが、アメリカ大陸を守る戦いに次々とはせ参じれば……

海を隔てた東南アジアのタイ王国では、勇ましき正義の白猿・ハヌマーンが
続々と殺到してくるレギオノイド軍団の前に立ちはだかる。
ここ、日本列島においても――

九州は大分県・豊後大野市を守って戦うは宙マン・シリウス。
「プラネットの天狼」と渾名される男の本領、華麗なる変幻自在の空中殺法が
押し寄せるレギオノイドめがけて炸裂!

一方、三重県・尾鷲市には宙マン・レグルスが登場。
「黒き獅子王」と呼ばれた戦士の、悪への怒りそのもののように燃えたぎる
“レグルス・インフェルノ”が、帝国機兵の装甲を木っ端微塵に打ち砕く。

更にこちら、千葉県・松戸市では……
宙マンのライバルにして大親友、今は宙マンに代わり松戸の平和を守っている
メカ戦士・宙スレイヤーが、群がるレギオノイド軍団を相手に奮闘。

そして、北海道千歳市にも当然のごとく……
ユニクロン帝国のレギオノイド部隊が、狙いを定めて押し寄せていた!

プログラムの赴くまま、無慈悲な破壊を繰り広げる帝国機兵の群れ。
その圧倒的な攻撃の前に、街が踏みにじられ、破壊されていく。

悲鳴をあげて、なすすべもなく逃げ惑う人々。
その上に、容赦なく降り注ぐ火の粉と瓦礫……まさに地獄絵図だ。
落合さん「ああっ、なんていうことでしょう!」
ビーコン「どひ〜っ、こりゃマジでシャレんなんないっスよ……
この状況じゃ、オイラ得意のエロネタもギャグも出てこないっス〜!」
落合さん「……できれば一生、封印しておいて下さいませっ(汗)」
みくるん「ふぇぇん、このままじゃ千歳の街が全滅しちゃいますぅ!」
ながもん「今までの、攻撃とは……ぜんぜん、桁違い」
ピグモン「あわわ、宙マン、宙マン、なんとかしてなの〜」
宙マン「……おのれ、もう許さんぞ!宙マン・ファイト・ゴー!!」

閃光の中で、みるみるうちに巨大化する宙マン。
華麗な空中回転とともに、レギオノイド軍団の猛威の前に立ちはだかる!
宙マン「そこまでだ、ユニクロン帝国の悪しき手駒どもめ!
ここから先はこの私、千歳市民の宙マンが相手になってやる!」

宙マンの高らかな宣言に対しても、なにひとつ感情めいたものを見せることなく
無機質な足音を響かせながら、宙マンめがけて殺到していくレギオノイド群。
激突、宙マンVS帝国機兵軍団!

真冬の北海道に花開く宙マン・アクション!
心を持たない冷酷な破壊マシンめがけて、正義の怒りが爆発する。

電光石火の連続技で投げ、蹴り、打ち……
四方八方から群がってくるレギオノイドたちを、次々に叩き伏せていく。
宙マン「くらえ! 宙マン・エクシードフラッシュ!!」

最後に残ったレギオノイドの一体も、宙マンの必殺光線に吹き飛ばされる。
だが……勝利の女神は、そう簡単に宙マンへと微笑みはしなかった。
「ブッハハハ……勝った気になるなよ、宙マン!」

おお……見よ! 驚愕せよ!
何もない空中に、突如としてまばゆいスパークが走り……
その光の中から実体化して、“暴将”アイアロン自らが巨大な姿を現わした!

ビーコン「うおおっ、なんかまた新手が出てきちまったっス!(汗)」
ながもん「もしかして、あれが……指揮官?」
宙マン「……なるほど。親玉自ら、しびれを切らしてお出ましか!」
アイアロン「ブッハハハ、俺様の名は“暴将”アイアロン……
ユニクロン帝国で、最も強く勇敢な将軍として知られる男よ。
お前の首、俺様みずからの手でしかと貰い受けるぞッ!」
宙マン「抜かせ、アイアロン――これでもくらえっ!」

右手の先から、ブリットフィンガー連射で先制攻撃をかける宙マン。
が、アイアロンの頑強な皮膚の前には、その威力は全くの無に等しい。
アイアロン「ブッハハハハ……屁ぬるいわァッ!」
宙マン「……うぬっ!」

超怪力にものを言わせ、力押しで宙マンを攻めに攻めまくるアイアロン。
豪腕が一閃して、宙マンに大ダメージを与える。
アイアロン「ブハハ……「銀河連邦」の元・英雄の力は、この程度か!?」
宙マン「……なんの、まだまだっ!」

宙マン、バランスを立て直してジャンプ一閃!
アイアロンの頭上にまで舞い上がり、空中回転とともに繰り出す技は――
宙マン「エイヤぁぁぁーっ! 宙マン・ミラクル・キック!!」
グワッキィィーンっ!
宙マン「う、うわぁぁぁっ……!!」

おお、何と言うことだろう!?
アイアロンの超硬度皮膚の前にはミラクルキックも通用せず、弾き飛ばされて
逆にドドーッと倒れ伏してしまう宙マン。
みくるん「……そ、そんな……っ!?」
落合さん「(驚愕)お殿様の得意技……ミラクルキックが、効かないなんて!」
ピグモン「(涙目)はわわわ、宙マン、しっかりなの〜!」
ユニクロン帝国の“暴将”アイアロン、またの渾名は“鋼鉄将軍”。
その由来はもちろん、あらゆる攻撃を受け付けない桁外れな頑強さにある。
宙マン「(苦悶)ぐ……ううっ……!」
アイアロン「ブッハハハハ……宙マン、恐るるに足らず!
お前など所詮、俺様の強さの前には敵ではないわ。
ましてそんな弱いお前が、「星帝」ユニクロン陛下に逆らうとは……
百万年早いわァァッ!!」
アイアロン「もういい、お前はここで死ね――
アイアロン・ソニック!!」
く わ っ !
アイアロン頭部の赤い発光体から、閃光とともに放たれる破壊衝撃波。
恐るべき“アイアロン・ソニック”の波動が、宙マンとその周囲に襲いかかる!

宙マン「う、うわぁぁぁっ……!!」
早くも頂点に達した、地球総攻撃の脅威。
窮地に立たされた、千歳と宙マンの運命は!?

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